2013年3月30日土曜日

クリントさんに褒められる。

人間褒められるとうれしくなります。また、あまり褒めなさそうなひとに褒められるのはなおのことうれしいものです。おそらく想像するに、女性の方もジローラモさんに「キレイですね。」といわれるよりも、高倉健さんに「綺麗ですね。」と言われる方が、(どちらもうれしいにしても)割り増しでうれしいんじゃないんでしょうか。


留学中で日本語が大変上手な娘さんと、その娘さんを訪ねてきたお父さんと二人で旅行中のアメリカの父娘ゲストさん。娘さんとは違い、お父さんはあまり表情が豊富なタイプではなく、口数も少ない印象を受けます。阿蘇ベースに宿泊された二晩、夜はカウンターで独り日本酒をちびりちびりとやっていて、顔がよく似ているというわけではないのですが、背も高いしどことなくクリント・イーストウッドを彷彿させる方でした。

そのお父さんがツツツ、と受付に座っている私のところに来て言いました。

「ここは、いつからやっているんだ?(←英語です)。」

「あ、はい、2009年の冬からです。」

「そうか…。」

「はい。」

「ここは、俺が今まで泊まったホステルの中で一番いいな…。(This is probably the best hostel I have ever stayed at...)」

と抑制された渋い口調でポツリと仰って、またカウンターに戻りお酒をちびりちびりはじめました。

少し難しそうなタイプに見えたクリントさん(←仮名)にも気に入っていただいたようでとてもうれしく思い、また“クリントさん、ホステルも泊まるんだ。”とも思ったのでした。

とにかく、ホッとしました。

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