2013年10月28日月曜日

英語の欠陥。


英語にはいつも大概苦労させられてますが、“これはオレの発音が悪いんじゃない、英語自体に欠陥があるのだ。”と開き直っていることがあります。


黒川温泉に興味のある海外のゲストさんは多く、阿蘇駅から黒川温泉までバスで50分なので、決まり文句として、

「It takes fifty minutes (by bus).」

と毎度教えてあげるのですが、7、8回に1回は、「Fifty or Fifteen?」と聞き返されます。


フィフティーとフィフティーン。もちろん13(サーティーン)から19(ナインティーン)も問題としては同様です。

“ン”、しか違わないじゃん。紛らわしい。だったら12(twelve)は、Twenteenちゃうんかい、とツッコミのひとつも入れてやりたくなります。


「○○ty or ○○teen?」


英語圏では今日もどこかで必ずこの不毛なやりとりが行われているはずです。

一説によると、全米で1年間にこのやりとりの為に使われる時間的損失は、アメリカ人の大好きな芝刈りに換算すると東京ドーム15個分にも上ると言われています。言ってるのは専ら私ですが。

2013年10月22日火曜日

第一号ゲストさん。

思えば4年前の11月、阿蘇ベースはひっそりとするつもりはなくともひっそりとオープンしたのですが、そのオープン初日、ゲストさんは飛び込みで宿泊いただいたひとりだけでした。

その阿蘇ベース第一号ゲストさんは、カウボーイハットにロングブーツの旅好き登山好きのちょっと変わったKさんという元消防士の70代のおじ(い)さんでした。


Kさんはその後何度かウチにお越しいただきました。ここ2年程は奥様とご自身の体調が芳しくなく旅行どころではなかったようでしたが先日、また泊まりに行くよ、とご予約のお電話をいただきました。その電話で、

「もう体がしんどい。次が最後かもしれん。」などと仰ってました。


とは言え先日おいでいただいた時もトレードマークのカウボーイハットにロングブーツ、以前と同じようにビシッとキマっていてまだまだお元気そうに見えました。


職場でも偉くなると休めないからと昇級試験を拒否して上司から呆れられ、諦められていたKさんは、しょっちゅう山登りに行ったり、四国のお遍路も2回も歩いたり、今よりずっと海外旅行へのハードルが高かったはずの昔にスペインの巡礼の道も歩かれています。彼はこんなことを仰いました。


「若い頃遊んどいてよかった。もういろいろ行きたいとこ行ったから、今どこに行きたいとかないもん。それが僕の誇り。」

自分の好きなようにやりたいことをやって生きてきた人ならではの言葉です。自分はどうだろうか、と自問してみます。ウーム、なかなか誰しもが簡単には出来ないことですけどね。



Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever.(明日死ぬかのように生きなさい。永遠に生きるかのように学びなさい。)

- Mahatma Gandhi (ガンジー) -

2013年10月11日金曜日

阿蘇山噴火警戒レベル、ダウンしました。

本日阿蘇噴火警戒レベル2が17日ぶりにレベル1に戻り、火口半径1Kmの立入禁止が解除されました(祝)。

やはり通常は初めて阿蘇に来て山登りされるゲストさんには火口を見てそこから中岳高岳に登るコース(または逆からのコース)をまずはお勧めしますので、そこが通れません、火口には近づけません、と伝えるは仕方のないこととはいえ若干の心苦しさがありました。

おととしのレベル2のときは1ヶ月強続きましたので、今回はどうなることやらと心配してましたが、3連休、そして来週のななつ星運転開始に間に合わせる辺り、阿蘇山も空気を読んでくださってるのか、とにかく阿蘇に食べさせていただいてます私共としてはホッとしました。

というわけで、ススキ野原が黄金色に輝く秋本番の阿蘇、涼しくなって山歩きにベストなシーズンの始まりですよー。

2013年10月10日木曜日

ヘルパーさん募集2013秋冬。

今年の4月から約1ヶ月半の予定で阿蘇ベースのヘルパーを応募していただきましたTさん。10月になってもまだウチでヘルパーとして手伝ってもらってますが、ようやく次の計画が具体的にまとまってきましたのでもうすぐ阿蘇ベースヘルパー卒業になります。ここまで長い間手伝ってもらえるとは全く考えておりませんでしたけれど、もうホントに助かりました。長い間どうもありがとう!

というわけで、阿蘇ベースではヘルパーさんを募集させていただきます。

今回は阿蘇ベースのヘルパーってどんな感じなのか、Tさんにいくつか簡単な質問をしてみました。以下ご覧ください。


------------------------------------------------

> Q1.軽く自己紹介をよろしく。
 28歳、肥後もっこす女子です。

> Q2.ヘルパーに応募した動機は?
 英語の勉強&実践をしたかったので、応募しました。

> Q3.ヘルパーの仕事内容を少し説明してください。
 朝10時30分から約3時間、客室、トイレ、キッチン、リビングルームなどの掃除をします。だいたい午後2時以降は、自由な時間です。
 
> Q4.空いた時間の過ごし方を教えて。
 私は、約半年間ヘルパーをしていました。初めは英語の勉強をしていましたが、時間がありすぎてだんだん生活にハリがなくなってきたので,掃除が終わって近くのカフェや、工場で働いた事もありました。

> Q5.ヘルパーしてこんなところがよかった、というところ。逆に苦労した、大変だった、というところがあればそれも。
 良かった所:ベッドメイキングが出来る様になった事(いつか役に立つ日が来るかも!?)。色んな国に友達が出来た事。英語を勉強する環境が揃っている事。

 苦労した所:色んなサイトで評価の高い阿蘇ベースバックパッカーズ。一時のヘルパーですが、阿蘇ベースの名前に傷を付ける訳にはいかないので、掃除頑張りました。

 
> Q6.英語は上達しましたか?
 上達したと思います。ゲストと話してて、理解出来なかった単語や会話を「どういう意味?」と聞いたり、後で調べたりしてました。ココで出来た友達と、英語でメールのやり取りをする事もあります。

> Q7.どんな人におススメしますか?
 英語を実践したい人だけじゃなく、まったりするのが好きな人。阿蘇の時間はのんびりすぎていく(気がする)ので、午後のひと時をコーヒーを飲みながらまったりするのもいいと思います。あと、オーナーおすすめの本が沢山あるので、読書好きな人にもおすすめしたいです。

> Q8.今後の予定は?
 オーストラリアに、ワーキングホリデーに行きます。

-------------------------------------------

質問するにあたり、『ヘルパーの応募がたくさん来るような回答にしてね。』  とははっきり言わなかったかと思いますが、そのような雰囲気はそこはかとなく醸し出されてたやもしれません。というかムンムンに放射されてた可能性もないとは言い切れません。彼女も流石社会人経験十分の28歳、暗黙の了解というか、大人の嗜みとしてよく期待に応えて書いてくれたと思います。欲を言えば、“オーナーさんはとてもやさしくてとてもステキでした♡”、というようなことをしれっと書くくらいしたたかなテクニックさえ身につけば、将来玉の輿に乗る確率もぐっと上がってくるでしょう。


実際のところ、例えば彼女のようにワーホリ前とか、ある特定の方々にとっては大変都合のよい環境が阿蘇ベースにはあると思います。私がオーストラリアに居たその昔、ある人など英語をしゃべる機会を作る為、毎日のように路上生活者にパンとコーヒーなどを持って行って会話の実践練習をしていたガッツのある若者もおりました。そのくらいのガッツがあれば英語くらいどうってことはありません。

阿蘇ベースには路上生活者はいませんが、海外からの旅行者が“まあ、いつ来ても大概はいらっしゃる”という環境があります。この環境をうまく利用するかしないかは貴方次第です。私達は一般常識があってちゃんと掃除していただけるなら細かいことは掃除のこと以外言いません。使ってもらう納戸内個室もそれなりに個室らしくいろいろ使いやすいようにしました↓(片付け後撮影)。



カーテンも入れたし↓。



阿蘇ベースヘルパーさん募集、もう一度まとめます。

・朝10:30より、1日3時間程度の主に清掃手伝いです。
・給料は出ません。宿泊費の対価としてお手伝いいただきます。
・5勤1休(休みの日は要相談)。
・10日以上働ける方。

※今月いっぱい位はまだTさんが住んでますので、個室が使えるのはその後になります(それまではドミトリーのベッドを使っていただきます)。

それでは興味のある方は以下の項目を記載してまずメールで(asobase@aso-backpackers.com)ご応募ください。お待ちしてまーす。

1.お名前
2.希望期間
3.年齢
4.電話番号
5.志望動機・自己紹介


並行してお掃除を手伝っていただける方も募集してます。コチラは住み込みではなく、給料をお支払いします。詳しくはお電話またはメールで。

☎ 0967-34-0408

2013年10月1日火曜日

よくある間違い。

9月がするすると過ぎ去り、早くも10月初日。スカッとした秋晴れの夕空に噴煙がモクモクと元気よく昇っていくのが私の座っている受付から見えます。美しい眺めです。(元気いいなァー、火口の規制解除はいつになんのかねぇ、ハァ~。)と噴煙の大きさに比例して私のため息の回数も増加傾向ですが、気分転換に昼間温泉に入ってきたりしてます。

先日温泉の休憩室の端っこで横になって本を読んでいると、置いてあるテレビで80年代洋楽ベストヒット集のCDセットを通信販売しているらしい番組が流れていました。

私は画面を全く見てませんでしたが、シンディ・ローパーやらティアーズ・フォー・フィアーズやらネーナやらカルチャー・クラブやら、私位の世代以上の方は(つまりあらふぉー)誰もが少なくとも聞いたことがある曲が次々に流れていました。



私は、(あー懐かしいなー)と聞くとはなしに聞いていましたが、ある曲のところでその番組を見ていたご年配のおじさん達が話し始めました…。



「あーこのヒト、なんかクスリやって死んじゃったよなあ―。」

「そうそう、なんて言ったっけ…。」



「…なんとかイーストウッド。」



ホイットニー・ヒューストンですから!!

とココロの中でツッコむ前にココロの中でずっこけました。