2015年9月22日火曜日

コント夕刻の草千里にて A作、B吉編。

夕刻の草千里、夕日に照らされた噴煙を望みながらタバコをふかしている2人。
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A作「風が気持ちいいな。」

B吉「んだな。」

A作「噴火、こっから見たかったな。」

B吉「んだな。」

A作「…なあ、知ってっけ?」

B吉「ん?」



A作「…くまモンって、3ヶ月に1回しか風呂入んねえんだって。」

B吉「も、モァズィか!?臭くなんねか?」

A作「ケモノ臭はそれなりにするらしいけんど、3日に一度はマネージャーが全身にファブリーズかけるからOKなんだとさ。」

B吉「モァズィけ。んだら、除菌消臭ばっちしだべな。てか、くまモンにマネージャーおるんけ。」

A作「バッカかおめぇ。マネージャーなしであの殺人的なスケジュールを管理できるとでも思ってんのけ?平均睡眠時間なんて3時間だべ。」

B吉「3時間!?モァズィか!」

A作「しかも5年前にブレイクしてから未だに一度も冬眠してねーんだと。

B吉「モァズィか!クマが冬眠せんでいいんけ?」

A作「いいわけねえべな!一時期はストレスで心療科に毎日通ってたんさ。」

B吉「今はもういいんけ?」

A作「ああ、薬は今でも大量に飲んでるっつー話だけどな。あとな、家庭環境もかなり複雑なんだと。」

B吉「複雑?」

A作「親父が飲んだくれのプレイボーイで、異母兄弟が分かってるだけで14頭。

B吉「モァズィけ!」

A作「妹のひとりはすでに子供5頭のバツ3だし、そいつら全員寄ってたかってくまモンの仕送りに頼って生活してるんだと。んでもって本当の母親は本人にもどこに居んのかわかんねえって。」

B吉「も、モァズィか…。そりゃかなりヘビーだな。しっかしおめ、なんでそんなくまモンの個人情報知ってんさ?」

A作「“暮らしの手帖”にインタビュー載っとった。」

B吉「モァズィか。暮らしの手帖でカミングアウトするような内容じゃねえべ。」

A作「“an・an”とかよりいいんじゃね、逆に。」

B吉「んだな。逆かどうかはわかんねえけど。」


A作「なあB吉、…前からおめぇに言おうと思ってたんだけど…、おめぇの『マジ』の発音、クセあり過ぎじゃね?

B吉「モァズィか!?」

(ゴゴゴゴゴゴ…。)




B吉「ウオッ。スゲエ勢いで煙あがってんな。アレひょっとして噴火してんじゃね。」

A作「バッカかおめぇ!噴火ってのはよ、“火”を“噴”く、と書いて噴火だべ。火ィ噴いてねーだろ。あれは“噴灰”ってもんさ。

B吉「へぇ~、さっすがA作だべ。おめぇ昔、お習字コンクールで銀賞取ってたもんな。オレなんか生まれてこのかた“フンハイ”んて言葉は聞いたこともねえ。」

A作「後にも先にもオレが賞取ったのはあの時だけだ。…あー、懐かしいな。あの頃は早く大人になりてえと思ってた。大人になるってことは出来ることがどんどん増えていくことだと思ってたもんな。出来ると思ってたことをひとつひとつ諦めていくことが大人になるってことだとは思いもせんかった。」

B吉「…んだな。」

A作「大人になったらアイアンマンスーツ買って空飛び回るつもりだったのによ、まーだ売り出しもしてねえもん。」

B吉「アイアンマンってそんなに昔だったっけか。」

A作「19歳の時だな。

B吉「19歳…。確かに大人の階段はまだ登り切ってねえな。」
 

A作「こないだなんか東急ハンズで、『タケコプター売り場どこですか?』って店員に聞いたら『は?』とか言われて、こっちこそ『は?』と思ったもんな。だって今21世紀だぜ。あんな単純な構造の機械がなんでねえんだよ。要はヘルメットにドローンくっつけるだけだべ。

B吉「アゴ紐で首締められねえかな。」

A作「イヤ、やってみねえと分かんねえべ。」

B吉「おめ、よっぽど空飛びてんだな。」



A作「…よし、オレ決めた。今決めた。オレ、パイロットになる!ジャンボジェット運転するべ!!
 

B吉「モァズィけ!おめ、ニートやめんのけ!」
 

A作「来週からハローワーク通って片っぱしからパイロット募集に応募してやっぺ。俺達ももう26だし、おっとうとおっかあには迷惑ばっかかけてっからな。」
 

B吉「おぉ、何かオレもやる気出てきた!よっし。おめぇがやるなら俺もやる!とりあえず来週からゲームは1日4時間以上はやんね。んだけど、ハローワークにジャンボジェットのパイロット募集あっかな?」
 

A作「ハローワーク以上に全国展開してる仕事紹介所があっかよ。絶対あるべさ!」



B吉「…なあA作、…俺達、まだ終わってねえよな?」
 

A作「バカ野郎、まだ始ってもいねーよ。」

B吉「…阿蘇、来てよかったな。」

A作「んだな。」



B吉「…てか、灰、降ってるべ?ヤバくね?」

A作「バカ野郎、灰ぐらいでビビんじゃねーべ。ばあちゃんが畑に灰撒くと野菜が良く育つっつってたから大丈夫だべ!


【終】

2015年9月16日水曜日

噴火して思うところ。

結果論という言葉はだいたいにおいてネガティブな意味で使われます。「それは結果論にすぎない。」とかですね。一方でスポーツ選手などは特に負けたときなどよく「結果が全てですから…。」とうつむきがちコメントされることもあります。死力を尽くした感動的な試合などは、負けた方だって評価されますし、結果も時が過ぎれば過程になるし経験にもなりますから、私は結果が全てとは全く思いませんが、結果とは常に人々の関心を集めるものです。


今回の噴火は阿蘇ベースから直接ライブで見ていました。今までも噴火はあったし、また先の冬季休業中に立ち寄った桜島では噴火をなかなか近くで見ることが出来たものですから、全国ニュースのトップでやるほどセンセーショナルな報道をされるとはその時は正直思いませんでした。


確かに今までにあった噴火より規模は大きかったですが、結果的に観光客の方や働いている方にけが人を出すこともなく速やかに避難することが出来ました。結果論で言うと火口周辺1km規制の噴火警戒レベル2でも問題なく対処できた、と言えなくもないと思います。

たまたま運よくひとりのけが人もなく避難できたのか、レベル2の半径1km規制でも今回規模の噴火ならば十分対応できるのか、実際のところはよく分かりませんので“結果論にすぎない”、のかそうでないのか、“結果が全て”とはやはり全く思わないですけど、まあ結果的には良かったと思います。


今の状況としましては草千里までは行けますが、レベル2状態で山登り目的で来られた方におススメしていた杵島岳、烏帽子岳、往生岳、高岳の登山はレベル3になった現在のところ、残念ながらすべて規制されておりますね(昨日は烏帽子岳だけは規制なしだったんですけど)。阿蘇市役所のHPを参考にしています↓のでご覧ください。

阿蘇中岳警戒情報

もしそのどれかの山に登山中、今回のような突然の噴火があった場合どうだったのか。私が想像するに、火口からの距離がありますので生命に関わるくらいの危険はまず無かったと考えられますが、風向きによってはゴーグル、マスク(タオルでもとりあえずは良いと思う)を持っていなければ灰とガス臭で結構大変だったかもしれません。今後20年、武勇伝として語れる価値のある経験になると思いますが(←不謹慎なので小声)




阿蘇ベースにも報道機関の方が来たり電話がかかってきたりしていろいろ聞かれましたが、今回たまたま見た噴火のテレビ報道で、細かいことですが違和感を感じたところがありましたので書きます。


火口から7kmの地点での現地リポートでしたが、リポーターの方が葉っぱの上に積もった火山灰を見せて「このように火山灰が降りました。」とか何とか言っていました。いいんですよ視聴者の方に灰が降ったことをお伝えするのは。しかし、それを見たときテレビに向ってツッコミましたよ、「そのヘルメット、いる?」って。そこ火口から7km離れてんでしょ(因みに阿蘇ベースは火口より直線距離で約6km)。それじゃアンタはアレか。雪が降った後の現場でヘルメット被ってリポートするのか。桜が散った後の桜並木のリポートでヘルメットを被るのか、と。

酔っぱらいを追っ払うのにアイアンマンを呼ぶようなもんで、ヘルメットも(イヤ、オイラこんなとこで使われる為にヘルメットになったんじゃねーけどな。)思っているはずです。ヘルメットを災害現場感を演出するための小道具として使ってんじゃねーよ、と思いました。細かいことですけどね。


また阿蘇のとある小学校を取材していたテレビ報道にて。子供達が外で運動をするときマスクをさせています、とのことでマスクをしながら鉄棒などをしている子供達が映っていました。この小学校は阿蘇ベースよりさらに4km近く火口から離れた距離でその当時火山灰が流れていった方向とは全く逆の方向に位置しています。

…イヤイヤイヤイヤ。『今は火山灰が逆の方向に流れて行ってるからいいけど、こっちに来たらマスクしなさいよーっ!』と教えるのが教育でしょうが。この学校ではいつもそうしているのかは分かりませんけど、去年から噴火状況と風向きによっては火山灰なんてこちらの方向にも何度も来ているでしょうに、自分のアタマで考えて状況を判断させることを教えず、何でもかんでも杓子定規的に噴火したからマスクしなさい、とは火山のふもとにある阿蘇の学校としては情けない。
穿った見方かもしれませんが、テレビが来てるからウチはちゃんとやっていますよ的なアピールとしてマスクさせておこう、としてんじゃないかという印象も受けたんですけど実際はどうなんでしょう。

とにかく噴火直後から阿蘇ベースにご予約されている方、日本国内海外問わず問い合わせに追われてまして、キャンセルもどしどしありますけれど、私はレベル2にはほどなく戻るんじゃないかなと予想しています。

2015年9月14日月曜日

噴火についてと久しぶりの言い訳とパートさんヘルパーさん募集。

おそらくみなさまご存じの通り、今朝阿蘇で噴火がありました。受付から噴火の瞬間をライブでちょうど見てましたがなかなかの迫力でした。



(おー、今日は噴煙の勢いがあるねえ。)
(あっ、黒いの(噴煙)出た。噴火だ!)
「○○(奥さん)、噴火してる噴火!カメラカメラ。」

と、こんな感じ。2日前の朝にも写真に撮りたくなるようなずいぶん勢いのある噴煙が上がっていたのでまだまだ噴火警戒レベルを落としてもいいような状態じゃないんだろうなあ、と思っていたところでしたが、落とすどころかレベル3に上がってしまいました。

レベル3は火口から半径2kmの規制です(レベル2は1km)。火山博物館のある草千里あたりは規制区域内に入ってないですし、今まで(レベル2状態)お勧めしていた杵島岳、烏帽子岳、往生岳あたりもレベル3規制の円の中に入っておりませんので、それらの山登りに対しての規制は無いだろうと思われます(私にとってもなにぶん初めてなもので、行政が特別な規制をかけるかは今のところ不明)。とにかく過去の噴火でも噴石は最大でも1.3km程しか飛んでいないようですし、今後、もしも山登り中に今回と同規模程度の突然の噴火があったとしても、びっくりはするでしょうし、風向きによっては火山灰はある程度被るかもしれませんが、落ち着いて行動すれば大きな危険は無いだろうと考えております。杵島岳の頂上から今回の噴火を見たらスリルがあってさぞ楽しかろー、などと不謹慎にも想像してしまいました。


もちろん阿蘇ベースは通常通り営業していますのでそこんとこよろしくお願い致します。





ところで、ずいぶん久しぶりのブログになりました。夏休み中はおかげ様でたくさんのみなさまに来ていただきましてたいへんありがとうございました!

久しぶりの言い訳ですが、ブログなんてものは基本的には余力で書くものだと思っていますので、その余力がなければ書けないのは当然の結果であります。

まあサボりと言えばサボりと言えなくもないですが、あーでもないこーでもないと自分の時間を削ってがんばって書いたとしても、その為に本来一番優先するべき宿業がおざなりになるくらいなら、無理せず自然に書きたくなるまでじっくり待つのが賢明だろうという、高い志を持った戦略的且つ意欲的なサボりであり、決してただ単にやる気が無いからとかめんどくさいからとかいい加減なな気持ちでサボっているのではありません。もはや、「阿蘇ベースさんとこはあんなにサボってスゴイね~。エライよ、感心する!」などと逆に褒められてもいいくらいな気がします。

…こうやって日々、自己肯定力を高める鍛錬を積み重ねることがこの厳しい21世紀を生き抜く知恵でありましょう。


しかしながら、そのように自然に書きたくなるまでホウチしていたら、ふと気が付くと恐ろしいことに前回の更新から2ヵ月以上とかあっという間に経ってしまいまい、さすがに奥さんからチクリとクレームが入りまして、自然に書きたくなるのを待っていたらワールドカップ位の期間が平気で空いてしまうかもしれないことに気が付きました。また夏が終わって最近はゲストさんの数も若干少なめになり、多少の余力も出てきましたのでこうして久しぶりにがんばって書き始めたら、あろうことか噴火してしまったので冒頭の部分を書き足しました。


ところでどうしてそんなに余力がないのかと申しますと、お掃除を手伝ってくれるかたを募集してもなかなか応募が無いからです。どなたか手伝っていただけませんか。パートさん、ヘルパーさん両方募集中ですので興味のある方、近隣にお住まいで昼の時間に少しお小遣い稼ぎをしたい方がもしいらっしゃいましたら(長く働いていただける方希望)是非ご連絡ください。