国道57号線があの状態で、迂回路は大型バスなどが通れないとのことでしたので熊本から阿蘇までの公共交通機関は当分無いものと思っていたのですが、産交バスさんのHPを確認してみると、1日3本の特別ダイヤですが、熊本⇔阿蘇⇔大分間のやまびこ号の運行が再開されていました。これで一応車が無い方でも熊本方面から阿蘇に来れるようになりました。
こちらの地区では水道は応急処置的な復旧だとのことでしたが、今のところ断水されることなく安定的に出てくれています。ありがたいことです。
阿蘇ベースはとりあえず25日から開けておりまして、ボランティアの方からのご予約、お問い合わせも少しずついただいております。
いの一番に来られた方は福岡で留学中の韓国の方でした。軍隊で災害復旧支援の経験もあるとのことで、公共交通機関の無い中、途中からタクシーを使ってまで日本の役に立ちたいと大変な熱意をもって来てくれました。
初日は大小の木が散乱した友人の木工工房での片付け作業を汗だくになりながらがんばってもらい、帰ってきてから「こんなにうまいビールは本当に久しぶりです!」と充実感を漂わせていた彼ですが、翌日はボランティアセンターに登録してそちらから派遣されての作業でした。
帰ってきた彼は拍子抜けというか、少し不満げでした。話を聞いてみると、何というか、“少しでも危険かもしれないものはとにかく手を出さない”ポリシーがあり、大の男が4人もいれば出来る筈の作業が全く手をつけられなかったのがとても残念だったと彼は言ってました。危険の度合いは素人が適当に判断するべきでないことは分からないでもないですが、あまりにも杓子定規的に瓦礫撤去作業はしてはいけない、などでは進むものも進まないし、せっかくのボランティアさんの熱意に水を差すことになってしまう気がします。
今回の地震では被害が広範囲で、阿蘇市の状況よりももっと酷い地域がありますので、私自身なんとなく阿蘇市では2012年の水害のほうが被害が大きいような印象を受けたのですが、もう少し時間が経って見たり、聞いたりする話が増えてくると、いやいや、今回も相当なもんだぞ、と感想を改めています。旅行者の宿としては残念ですが、旅行者が普通に訪れる状況になるまでは、もうしばらく時間が必要そうですね。
2016年4月27日水曜日
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