みなさんご存知の通り、8日午前2時前頃、阿蘇中岳火口で噴火がありました。私は寝てましたので全く気づきませんでしたが、阿蘇市民に貸与されるテレビ電話の緊急速報でたたき起こされ噴火があったこと知りました。一応窓から山の方を見てみましたが真っ暗で何も見えなかったので、またさっさと寝てしまいました。翌朝起きてみると阿蘇ベース周辺ではあたり一面うっすらと降灰がありました。
ひょっとしてテレビとかでやってたりするのかなとテレビをつけてみると、やってるじゃありませんか。ネットニュースを見ると、なかなかにエグい降灰してるじゃありませんか。
あ、なるほど、またそういうことね、と…。
地震から踏んだり蹴ったりというか、泣きっ面に蜂というか、財布落としてお金がないので電車に乗れず歩いて帰る途中犬のうんこ踏むみたいな、というか。
夕べなど降灰の影響で、陽が落ちる前ぐらいの時間から停電になり、電気は点かない、シャワーのお湯も出ない、でゲストさんには大変ご不便をおかけすることになりました。まあロウソクを結構用意していたのでキャンドルナイトでみなさん不平不満も仰らず、和やかに談笑されておりましたので助かりましたが。夜11時過ぎには何とか復旧されましたので良かったですが、なかなか気を使いました。
停電もいっそのこと追加して例えると、そのうんこ踏んだ後に雨が降ってきて、傘もなく歩いているとどこからともなくX JAPANの『ENDLESS RAIN』が聞こえてきた、みたいな感じでしょうか。
もう、れっとみーふぉーげっとですよ(←意味不明)。
今回の噴火は“36年ぶりの爆発的噴火”とのことで、アレ、去年のは?と不思議に思ったのですが、どうやら一定以上の空気の振動が観測された場合には“爆発的噴火”と呼ぶらしく、要するに昨年9月の噴火はそれに達していなかったということらしいです。1万メートルを超える噴煙が確認されたのは過去に例がないらしく、稲妻も走ったとのことでした(見たかったなあ)。去年のは2000メートル程度で稲妻等は見られなかったので、そりゃ今回のはスゲーなと思います。キャンセルはやはりすでにある程度入っていますが、あまり大きな声では言えませんが、噴火が日中に発生し、その映像が報道されていたら今の時点でもっと多くのキャンセルが入っていたことでしょう。
噴火警戒レベルが2から3に上がりましたので、火口から2㎞の範囲は立ち入り禁止になりました。今朝からは草千里までは行けるようになりましたので、阿蘇山に来て観光出来ることは実際のところ噴火前とさほど変わらないです。本日の噴煙の様子は灰も交じっていなさそうな落ち着いた感じに見えます。
前も同じようなことをここで発言してまして、今回も気になったので一応ひと言っておきますが、この噴火警戒レベル、噴火の後に上げてもそんなに意味がないと思うのですが。ある報道 では7日の午後11時50分ごろ山体膨張を確認、とあります。噴火は8日午前1時46分頃です。その9分後の噴火警戒レベルの引き上げ発表です。今回はひょっとして真夜中だったから急がなかったのかもしれませんが、山体膨張を確認した時点でどれだけ早く噴火警戒レベルを引き上げることができるのか(観光客を避難させることができるのか)、が一番大事なところなのではないでしょうか。因みに7日夜も小規模噴火があり、10月に入って火口直下で地震が増えていたとの報道もあります。その時点で警戒体制のレベルを上げるなりしてもいいのではとも思うのですが。
噴火警戒レベルなど、噴火の瞬間には噴火の規模に応じた警戒レベルに上がっている状態であることが理想で、視点を変えると噴火していない落ち着いた状態の時にレベルを上げた状態であるということは、その期間中ずっとレベル選択を間違え続けている、と言えなくもない、と言ったらあまりにも安全を軽視しているのかもしれませんが、あくまで視点を変えてみるとそういうことです。
火口の中を見て、砂千里を通って中岳から高岳に上り、仙酔峡に降りていく登山ルートを一日歩いて大満足して帰ってきたゲストさんたちが沢山居たのはなんだか遠い昔のようです。
自然相手ですから仕方ないのは分かりますが、なんかちょっともう少し上手くやろうとすれば出来ないこともなさそうな気がして…。まあシロウト考えですけどね。
2016年10月10日月曜日
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