熊本日日新聞に少しだけですが載りました。何か悪いことをして捕まったとか、新聞に載ったぜ、イェーイ!とかここで自慢したいわけではないのです。一応取材、というかお話を聞かせてください、と記者さんがウチに来られたのでざっくばらんにお話をさせていただいたのですが、ちょっと真意と違う、というか今一つ誤解を受けそうなので少々弁明させていただきたいと思います。記者の方は限られた文字数で必要なことを伝えないといけないので、記事の内容に不満があるわけではないです。
記事は、『山なみを越えて ~観光はいま』という連載の5話目、少々抜粋します。
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豊肥線は地震で、豊後荻-肥後大津間が不通に。大分側は7月に復旧したが、阿蘇-肥後大津間は寸断されたまま。JR九州運行の代替えバスは「高校生の通学が主目的」で日曜は走らせず、観光客の利用には消極的だ。
外国人が格安料金で乗車できるJRの「レールパス」は代替えバスでも使えるが、利用はほとんどない。
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現在外国人が阿蘇に入る主要な手段は、産交バスが熊本-大分間で運行する特急「やまびこ号」だ。阿蘇市観光協会などは「レールパス」をやまびこ号でも使えるよう国を通して要望しているが、実現していない。
こうした状況に阿蘇駅近くでゲストハウスを営む○○○○さん(年齢)は「不親切で、みすみす追い返しているようなもの。利用者目線が乏しい」と憤る。阿蘇に行けないと勘違いした外国人の当日キャンセルが既に10件ほどあるという。
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“こうした状況に~憤る”、『憤る』ってずいぶん熱くなってんな、と思われた方も多いんじゃないかと思いますが、こうした状況については、私はせいぜい『不満を表明した』程度です。では憤ってないのか?というと実際のところ憤ってますが憤りの対象が違います。
私が憤っているのは熊本駅で『阿蘇に行きたいんだけど…。』と質問した外国人の旅行者に対して、代替えバスのことを案内せず、『電車はない。阿蘇には行けない。』とだけしか案内していなかったことです。記事にあるように“高校生の通学が主目的”というのは、まあ正直(天下の大会社、JRさんがそんなことでいいんかなあ。)とこちらとしては不満はありますが、そういう方針ならまあ仕方ないんですかね…、と憤りまでせずに受け入れてます。しかし、今晩阿蘇に宿泊予約をしている日本語にも不自由している旅行者の質問に対して、『電車はない。阿蘇には行けない。』としか案内しないことには憤りを感じます。
阿蘇に行けないのでキャンセルする、と当日に連絡があったことが一度や二度ではありませんでしたので、さすがに熊本駅に電話しました。電話に出られた方は分かりましたと仰いました。そしたら今度は『通学の方がメインなので一杯だったら乗れないかもしれませんよ。』と脅す事案が発生…。この代替えバスがどのくらい混雑しているのか実際のところは私は知りません。ただ、そんなに観光客を乗せたくないのならばいっそのことJR代替えバスなどと言わず、ただの通学用バスとでもしておいてほしいです。
やはり阿蘇ベースは外国人の割合が多い宿ですので、路線の寸断はとても痛いです。記事にもあるように海外からの旅行者はJRパスを使って旅行する方が多いですからね。今では阿蘇に行ってみようかと考える外国人旅行者が電車検索をすると熊本方面からは福岡、小倉、別府までぐるっと遠回りしないと阿蘇にたどり着けないことになっています。そこまでして阿蘇を訪れようとしてくれる旅行者などあまりいないのは、まあ当然ですよね。
『がんばろう熊本!』の文字をそこらじゅうでよく見かけますが、阿蘇ベースの立場のみから言わせてもらうと、『がんばってくれ、JRさん!』とホントは言いたいのです。
これを書くことは、同情されるべき立場を利用して訴えているようなカタチですので、若干みっともない気がして今まで書くことはためらっていましたが、新聞に名前入りで記事が載り、ちょっと真意と違うよな、と思ってしまったので今回ここで弁明も含めて書いてしまいました。ご勘弁を。
2016年10月10日月曜日
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