地震から3週間ほどが経過し、それでもまだ震度3、4クラスの震源阿蘇地方の気味の悪い余震が収まりきらない今日この頃ですが、まずほんの少しだけ良いニュースから行きましょうか。
JR九州が熊本⇔阿蘇⇔大分を結ぶ豊肥本線の不通区間のバス代替輸送を5月9日から始めるそうです。JRパスで旅行される海外の方も“一応”JRパスを使って阿蘇に来ることが出来るようになります。
しかしながら、阿蘇の山への道路はまだ近々復旧というわけにはいかないようです。山に行けないのであれば、阿蘇ベースとしては阿蘇にどうぞどうぞ観光に来てください、と自信を持って言えない状況です。山に行けないことをご理解いただいた上でよろしかったらどうぞ、しかもまだ余震が完全に収まってないですけど、とまだそんな感じですね。残念ですけど。
ところでゴールデンウィークという習慣というか制度に対する不満をブツクサとボヤくのが私の毎年の恒例のようになっていましたが、この特殊な状況で迎えたゴールデンウィークはやはりいつもとはずいぶん違った趣がありました。実際のところ、私にとって今までそれほど身近に感じたことのないボランティアさんの世界を垣間見ることができ、こう言っては何ですが、新鮮というか非日常的な毎日でした。
阿蘇ベースにも全国各地から数名のボランティアの方が長い方では1週間以上連泊していただきまして、やはり同じ目的、志を持った者同士の集まり、みなさん一体感があるというか、夕飯時などなかなかに盛り上がっておりました。私も含めていい経験になりましたし、ボランティアのみなさんにとっても長く記憶に残る数日間だったのではないかと思います。
休暇を返上し、自腹を切ってまで助っ人として働き来られるみなさんの献身性、行動力には大変感心しましたし、感謝しています。ありがとうございました。
そして、阿蘇市社会福祉協議会の今回の災害におけるボランティア募集が終了しており、それに伴い阿蘇ベースの災害ボランティア募集も終了させていただきます。お泊まりいただくのはもちろん大丈夫ですが、割引きは終了になります。
東北の震災時にもボランティアとして参加されていた、ボランティア経験は豊富だけど素朴で、しかし熱い方にいろいろ教えていただいたのですが、ボランティアとひとくちに言っても、いろいろ難しい問題がないこともないようですね。今回私が何となく感じていた違和感に対して、なるほど、ととても腑に落ちる興味深いお話も伺いました。まあここで言うようなことではないので書きませんけど。
ひとつ思ったことは、私には昔から少し偏屈なところがありバックパッカーズをバッパーと略すのが嫌いで自分ではバッパーとは言わないようにしおりましたので、もし自分に娘がいたのならばボランティアセンターをボラセンと略す人にはなってほしくないですね。どうでもいいことなのかもしれませんけど。
2016年5月7日土曜日
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