2011年8月31日水曜日

高岳外寝。


高岳頂上から南方に少し降りたところに月見小屋というのがあって、名前がなかなか風流ですのでいつかここにひと晩月でも見に行ってやろうと思ってました。

好天が続く今日この頃、ゲストさんも少なくなった(なってしまった)ことだし、宿は妻に任せることにして昨日行ってきました。



夕方5時頃から登り始め、久しぶりの山登り、なかなかに重い足取りでなんとか夕日が沈む前には高岳に到着しました。




それから月見小屋近くまで少し下り、人ひとり寝られるくらいの平らなスペースを探して外寝の準備(天気が良いので外寝にしました)。まあ準備と言っても、銀マット敷いて寝袋出すくらいですが。




そうこうしているといきなり寒くなってきました。Tシャツが汗でびっしょりです。「しまった、替えのTシャツ忘れた。」と言っても後の祭り。そのTシャツを脱いで、持ってきた薄いフリースジャケットを直に着ることにしました。Tシャツ乾いてくんないかなー、と大きく広げて100回ぐらい一生懸命上下に振りましたが、多分あと500回くらいやらないと乾きそうになかったのであきらめたのでした。

ズボンもけっこう汗で湿って寒いし、気持ちも悪いのでさっさと脱いでもうさっそく寝袋に入ることにします。

寝袋に入ると、暑くもなく、寒くもなく、かといってとりたてて快適でもないですが、やはり空を眺めながら外で寝る解放感はたまにはいいものです。

日が暮れて、段々と暗くなってゆく空をみているとそのうちすとんと寝てしまいました。

しばらくして目が覚めると、空には満点の星空!やはり他にあかりの無い山の上で見る星空は違います。

「あっ、流れ星!えーっと、何がいいかな。うーん、とりあえず、コレにしよう。阿蘇ベースにたくさんのゲストさんが来ますように。阿蘇ベースにたくさんのゲストさんが来ますように。阿蘇ベースにたくさんのゲストさんが来ますように。 …アレ、言えちゃった。なんだ人工衛星か。」

などとひとりボケてみたところでシューっと本当に流れ星が。結局起きているときにひと晩7,8個の流れ星を見ることが出来ました。なかなか普段こんなに長いこと夜空を眺めることがありませんが、見てると結構落ちますねー。ちなみに人工衛星は5機ほど見ました。


そんなこんなで気が付くと朝。周りは霧に包まれて真っ白。高岳の頂上から雲海を見下ろすという野望はもろくも崩れ去り、しょうがないので露で濡れそうな寝袋にビニールシートを巻き、二度寝を決め込んだのでした…。





そういえば『月見小屋』でしたっけ。月は全く出ていませんでした。それもそのはず、後で見たら昨夜は新月の次の日。星が良く見えて逆によかったですけど。

2011年8月24日水曜日

坊中地蔵祭りと熊本弁。


昨晩の『坊中地蔵祭り』、なんとか雨にも降られず、無事に終了しました。

まあ無事、といえば無事なんですけど、この日はなぜか羽虫が大量発生。地元の方もこんなの初めてと言ってました(お食事中の方はすみません↓)。





司会進行はテレビ、ラジオでご活躍のご当地タレント大田黒浩一さん。地元密着型のタレントさんですので当たり前かもしれませんが、もお、ばっりばりの熊本弁。しかも容赦ないスピードのマシンガントーク。私、けっこう聞き取れません。英語の聞き取りと同じで、ところどころブランクになっている虫食い問題のようです。



地元の方とお話してもそれほど分からなくて困ったことはなかったのですが、やはり本気を出してしゃべられるとけっこう分からないものなのだということが良く分かりました。


英語も面と向かって話すと、まずまず何言ってるのか理解できても、映画なんか見ると何言ってんのかさっぱりわからなかったりするのと本質は同じですね。


ちなみに私、東北地方に親戚がいるのですが、面と向かって話しても何を言っているのか聞き取れないことが多々あります。個人的に英語と同等のリスニングの難しさを感じます。


2011年8月22日月曜日

花火。


福岡から2度目のご宿泊、シラミズさん、オオムラさんの朗らかで快活な仲良し美女コンビ。

「今回はココに泊まるために阿蘇に来ましたっ!」

と、そんなことを言ってくれるおふたりには今後いいことがいっぱいあるでしょう。ってまったくいいかげんなこと言ってるわけじゃあないですよ。人を喜ばせたら、そのぶん後から自分にもそれが返ってくるのは、いってみればこの世の摂理ですから。



そんなおふたりは再来阿蘇ベースにあたって準備万端花火持参(ついでに言うと、お好み焼きを作るため、と山いもまで持参)。他のゲストさんも交えて、和やかでこじんまりとした花火大会が開催されたのでした。

そして、過ぎゆく夏のひとコマをしっかりと記憶に刻むように、最後の線香花火…。



明日は阿蘇ベース近くで開催される坊中地蔵祭り。雨がどうかなぁ…。

2011年8月21日日曜日

よさこい

“猛暑”、“熱中症に注意”などニュースでよく聞く単語ですが、最近の阿蘇は梅雨時期のように雨がやたらと多く、かなり涼しいクーラーいらずの日々が続いています。


去年の夏はもっともっと暑かった気がするので、“もう夏終わりか?これで終わりなんか?”と少々奮起を促したい気持ちが無きにしも非ずです。お盆が過ぎ、ゲストさんがやや少なくなってきてそれはそれで私達にとって全く好ましくないことではあるのですが、ゲストさんが少なくないと川にも行けないし、川に行きたいし、でも川に行っても暑くないと泳ぐと寒いし、とあちらを立てればこちらが立たずの悩ましいジレンマを抱えた開業2年目の夏…。

…と、何が言いたいのか自分でもよくわからなくなったところで、今日は阿蘇ベースのお薦めノートからオランダのAnneさんのおススメが面白く多くの人に知ってもらいたい内容で、さらに字が丁寧で読みやすかったので(←これ重要)ご紹介します。



よさこい

・Kochi yosakoi matsuri

Yosakoi is a very energetic Japanese festival dance and the festival in Kochi(on Shikoku) is the biggest of its kind(Yosakoi originated in Kochi). Even though it's held in August, which means it's sweltering hot(especially for the dancers) both the dancers and the audience get a lot of energy from the dances that can be enjoyed/participated in by people of all ages!

My favourite yosakoi team is 突風(toppu) from Nagasaki University. They don't perform at the Kochi festival but they go to many festivals on Kyushu and according to some, they are Kyushu's best yosakoi team!





If you ever happen to come to the Netherlands, feel free to come to Leiden to dance with my yosakoi team 雷電(Raiden) we're all students of Japanese language & culture but anyone is welcome!


by Anne from Holland


オランダの都市、『Leiden』でよさこいチーム『雷電』ですって。anyone is welcome!(誰でも歓迎しますよ!)と、まあ社交辞令が含まれているのだとしても言ってますので、踊るお祭り好きの方は訪ねてみてはいかがでしょうか。


2011年8月17日水曜日

ツーリングマップ


お盆期間中ひさびさの満室も一度記録し、なかなかのにぎわいを見せた阿蘇ベースでした。ご宿泊されたゲストの皆さま、ありがとうございました。ただし、8月後半以降の予約状況を見ると、今のところぱったり、さっぱりなので、予断を許さないというか、とてもほくほくしてなどいられません。引き続き人差し指をしゃぶりつつ、はやくゲストさんが普段通りに戻ってくれないかなーという気構えで業務にのぞむ所存です(←いいのか、そんな気構えで)。


そんななか、オーストリアからご夫婦と中学生くらいの息子さん3人で旅行されている Ingridさんファミリー。羽田で車をかりて富士山に登ったりとウロウロしながら、ずっと車ではるばる九州までいらっしゃいました。多くの海外のゲストさんがJRパスで旅行されているなか、阿蘇ベースでは初めてのタイプの旅行スタイルだったので、聞いたとき少しびっくりしました。

Ingridさん、もういらないから、と関東以西のツーリングマップ一式を阿蘇ベースに寄贈してくれました。2011年版の最新4冊!3週間もレンタカーを借りるくらいですのでやはり大変太っ腹です。




これで本棚の空きスペースが一気に6cm埋まりました。どうもありがとうございましたー!残りの旅行もお気をつけて。


因みに私もむかしむかーしから地図はツーリングマップ使ってます。見やすいですよね(慣れてるからかな)。ナビ付きの車になるのはまだまだ先の話になりそうです。

2011年8月13日土曜日

ヤルヤル詐欺か?


HOSTEL BOOKERS という海外の予約サイトで2010年度アジアトップ3以内の賞を受賞したということを4月のブログでささやかに自慢、もとい発表させていただきましたが、その賞を獲ったという連絡は3月頭の震災前にはすでにメールで受けていたのでした。

そのメールには受賞の賛辞とともに、賞品として以下のグッズを送ります、と書いてありました。


1x laminated map (1030mm wide x 730mm high) popular for displaying in common rooms
(談話室に、ラミネート済み地図一枚)

5x HostelBookers loves it here so will you t-shirts for staff.
(スタッフに“ホステルブッカーズおすすめ宿、あなたもきっと気に入るよ”Tシャツ5枚)

100x laundry bags for guests.
(ゲストさんへ洗濯袋100枚)

2x packs of HB playing cards for common room.
(談話室にトランプ2セット)

10x mouse mats for your computer rooms.
(PCルームにマウスパット10枚)


If there is anything else that you would like or if you do not wish to receive any of the above please let us know and we will see if we can source it for you.
(もし他の何かが欲しい場合、もしくはいらない場合は言ってくださいね。調達できるものだったら何とかしますんで。)



と、こんなことまで仰います。まさに至れり尽くせり。~枚、など枚数まできっちり明言されてるし、『イヤ、全然いらなくないです。もらえるものなら遠慮なくもらっときます。ラッキー。』と思うじゃあないですか。




それから1ヶ月、2ヵ月と過ぎ、そして3ヶ月を過ぎた頃には、これはひょっとしてアレか、と考えるようになりました。


アレとはそう、ヤルヤル詐欺です。(あれヤル、これヤルといって結局くれない。)





しかし、ホステルブッカーズさんに『ねえねえ、あの件どうなったの?』などとモノ欲しそうにメールでおねだりするよりは、『そんなもんいらないやい。』と若干子供じみた言い方でしたが、武士は食わねど高楊枝、誇り高きやせがまんのほうを選びました。



そしてすっかりそんなことも頭の片隅から消え去りそうになっていた5ヶ月後の先日、HOSTEL BOOKERS から何やら郵便物が。こ、これは、例のアレか!と、ピンときました。

幾分ドキドキしながら開けてみると、中には、





ステッカー5枚


洗濯袋6枚

記念プレート1個



が入っていました。

この壁取付用の記念プレートがなかなかカッコいいので、多分これがラミネート済地図1枚、トランプ2セット、マウスパット10枚、洗濯袋94枚と相殺されているのだと思われます。ステッカー5枚のぶんは、おそらくTシャツ5枚と相殺されているのでしょう。かなり価値のあるステッカーに違いありません。


記念プレートはとても気に入ってますので、どこかに飾ろうと思ってます。ホステルブッカーズさん、いろいろどうもありがとうございましたー!




ホステルブッカーズさんの名誉のため、今後追加で何か送られてきた場合、必ずご報告することを約束します…。

2011年8月10日水曜日

ほぼだご汁

私はそれほど料理が得意というほうでもないですが、ひとり暮らし生活もそれなりに長かったですし、ザクザクザクっと切ってジャッ、と炒めるとか、カンタンな料理ならチャチャッと素早く、しかしそれなりにまずまず不味くはないもの(稀にマズい時もある)を作ったりもします。

先日余った野菜を適当にぶち込んで、市販の餃子を入れたスープを作りました。


それを食べた妻がこう言ったのでした。

「コレ、ほぼだご汁だね。」


私自身全然そうは思わなかったのですが、こう思いました。



(“ほぼだご汁”って、“ボボブラジル”に似てるなぁ。)


多分、このふたつの類似性に気付いている人は地元九州の方でもそう多くはいないんじゃないかな、と思います。


…ほとんどの方が何言ってんだコイツ、などとお思いでしょうが、私もそういったご意見は尊重致します…。


2011年8月7日日曜日

朝の攻防。

「JA MATANE...」

ご夫婦で旅行中のフランスのBesuchetさん(旦那さん)、山登りの出がけに私のほうを向いて、今思うとどことなく自信なさげに言いました。


私は不意を突かれ、一瞬、時間にすると1秒くらい、『ん?何を言っているんだろう?』という表情が出てしまいました。

するとそれを見たBesuchetさん、一瞬、時間にすると1秒くらい、『ハッ。し、しまった!間違ったこと言っちゃったかな。』という表情になりました。


(JA MATANE)

(ジャ マタネ)

(じゃ またね)


あっ、『じゃ、またね。』か!(この間、Besuchetさんの『しまった!』の表情から1秒後くらいか)

ただちに態勢を立て直し、元気よく「はーい、いってらっしゃーい!(日本語)」と笑顔で見送りました。Besuchetさんも(よかった。通じたか。)の安堵混じりの笑顔返し。


全部でおそらく6,7秒の朝の攻防(攻防ちゃうな)。

たどたどしくも、覚えた日本語を使ってくれるとほのぼのとします。

お祭りのお知らせ。

地元密着型のローカルな祭りながら、毎年たいへんなにぎわいを見せる坊中地蔵祭り(去年はこんな感じ→)、今年は総合司会に熊本のテレビラジオでおなじみの大田黒浩一さんを迎え、8月23日(火曜日)に盛大に開催されます。阿蘇ベースからは歩いて2,3分が開催場所です。

お泊まりは阿蘇ベースで、とは無理矢理言いませんが、お誘い合わせのうえ是非ご来場ください。


余談ですが、その日はまだまだたんまり空いてます。