2013年4月27日土曜日

山歩き情報アップデート。

ゴールデンウィークが始まりました。まだもう満室で入れません、という日は無いので、宿決まってない、どーしよーという方は是非ご連絡ください。5月2、3日はほぼ満室近いですが、他の日はまだ案外空いてます。


毎年ゴールデンウィーク前の1、2週間は比較的旅行者の流れが沈滞気味で(ウチだけ?)、ここのところゲストさんが少なめでしたのでようやく山歩きの時間が取れました。山へ行くのもずいぶん久しぶりで、以前から情報のアップデートをしなきゃなと感じていたこともあり、2日連続で行ってきました。

まあ今回は基本的に普通のコースを歩きましたが、それなりに新しい、というか使えそうな発見もありつつ…。


烏帽子岳は雨の後の日などはまず十中八九滑るような箇所があったのですが、今は階段を作って歩きやすく整備されてました。



一段飛ばしで登るには歩幅が長過ぎて大変で、一段一段登るにはチョコマカ過ぎて大変な杵島岳の階段。



仙酔尾根、通称バカ尾根はかなり急勾配ですのでそのつもりで。


いつもゲストさんにはお伝えするのですが、阿蘇は山歩きが楽しいです。火口見るだけで行ってしまうなんてもったいない。阿蘇ベースではいろいろ山歩き情報ご案内します。



2013年4月23日火曜日

ASO CYCLE&CLIMING BASE CLAMP

阿蘇ベースから車で10分ほどの隣町の内牧に阿蘇ネイチャーランドさんプレゼンツのクライミング施設がオープンしました↓。

http://aso.ne.jp/clamp/

先日のことですが、買い物の時ばったり会ったネイチャーランドS社長に今度プレオープンの無料体験会を開催するのでどうですかと言われたので、折角ですから行って体験させていただきました。

酒造の倉庫を改装したという、全天候型の広々として大変立派な施設です。



私も早速挑戦してみます。難易度の低いところからまあ、ひょいひょいひょいと登ります。3本位、一番高い所にあるホールドまで掴んでは、ぱっと飛び降りました。『オレってなかなかやるじゃない。たのしーっ。』ってなもんです。そしてさて難易度の高いところを挑戦してみようかなという前に、インストラクターの方にちょっとお話を伺ってみると、どうやらホールドは色によって区別されていて、登るときは同じ色のホールドしか使ってはいけないことが判明。なるほど、そういうことですか。ではそのように再度同じところをトライしてみましょう。エイッ、あ、落ちた。なるほど、結構難しい。というより、この時私の指、すでに限界(早っ)。


普段掃除しかしていないので掃除に使う筋肉だけがゆるゆると鍛えられている程度の私は、言うまでもなく指先で掴んでぶら下がるような筋肉は普段全く使っておらず、僅か登り3本で指が若干ふるふるしてしまいました。今度挑戦するときは難易度やや高めのところからだなと心に決めたのでした…。


というわけで、私のようなちょっとやってみようかなという運動不足気味の初心者の方は初めの2,3本が勝負だと思いますのでそのつもりで。もちろん何度も通ううちに筋肉も鍛えられるし、技術も向上するでしょうから是非何度も通ってみてください。




2013年4月18日木曜日

納豆をレンジであたためないでください。


納豆を食べはじめてはや30数年になるかと思いますが、納豆を電子レンジで温めたことなど今まで一度もありませんでした。先日あるドイツの納豆好きご夫婦が何故か納豆はあたためるものと思っていたようで、納豆を電子レンジで温めて、ご飯にかけるでもなく、醤油をかけるでもなく食べていました。なかなかこういう新しい発想は日本人からは出ないものです。

これは皆さんもぜひお試しください。


レンジで温めるとよく足の臭いなどに例えられる納豆本来の独特の臭みが最大限に引き出され、納豆好きにはたまらないと思います。

その後も電子レンジのドアを開く度に、『もわっ』っと目に染みるような納豆臭が染みつきますので、納豆好きの方は電子レンジのドアを開けるだけでご飯三杯いけるかもしれません。

私も納豆はちょくちょく食べますがそこまでの納豆好きではないので、“納豆をレンジであたためないでください。”という注意書きがパッケージに英語で書いてないじゃないかというクレーム電話を納豆メーカーにかけるところでした。

今後納豆を外国人に説明するときはこのように言うことにします…。

『It's fermented STICKY STINKY soybeans. NEVER EVER heat in a microwave.



注). 阿蘇ベーススタッフは掃除のプロでありますので何とか臭いを消すことに成功しました。ご安心ください。納豆好きの方には申し訳ありません。

2013年4月14日日曜日

火渡り。

昨日は阿蘇ベースから歩いて5分ほどの西巌殿寺で毎年恒例、一年間の無病息災を願うの火渡りの荒行が行われました。




なかなか見応えがあり、一般の人も参加というか挑戦も出来て、また年に一度の行事ですのでウチに泊まった海外のゲストさんたちにも若干強めにお勧めしたのですが、晴天に恵まれたこともあり、半数以上は山登りに行ってしまいました。




まあ旅行者としては限られた阿蘇滞在日数ですので仕方ないですが惜しいです。


それでもなかには乗る電車を遅らせてまで行ったゲストさんもおられまして、火渡りにも果敢に挑戦し、日本の風変わりな行事に大変満足されたようでした。


私は今回留守番でしたので、今年の健康は(神仏頼みでなく)自らの行いにかかっていることを肝に銘じてほどほどに節制していこうと思います。




2013年4月8日月曜日

特別な、特別な旅。

去る土曜日の晩、阿蘇ベースでは翌日の『旅する蚤の市in阿蘇』に出店されるリピーターさんや、正月にお友達と宿泊された英語の先生が今度はご両親を連れて来てくれたり、熊本のご夫妻リピーターさんが突然泊まりに来てくれたり、満室まではいかないまでもほぼ満室の賑わいを見せてくれました。そのゲストさんの一組で特別な、特別な(2回言う程)、旅行をされているご家族がご宿泊されましたので、是非ご紹介させてください。



私は初めおばあさんと息子さんご夫婦、お孫さんだとあまり深く考えずに勝手に思っていたのですが、後におばあさんとお孫さんご夫婦、ひ孫さんだと判明。ご一行の国籍は阿蘇ベースでも珍しいブラジルです。


少しお話を伺ってみると、おばあさんは実は戦前の日本人のブラジル移民で今回なんと80年ぶりの帰国だそうです。


80年…。私は耳を疑いましたね。

おばあさんは現在88歳、7歳の時に家族でブラジルに移住したそうです。その後今回まで一度も、一度も(また2回言います)祖国の土を踏んだことはありませんでした。ご自分では「日本語はもう忘れましたよ。」とは仰ってましたがそんなことは無く、不自由なく会話ができました。出身が熊本、小国で今回は子供のころに通った小学校を訪ねたり(校舎は変わったと思いますが、場所は同じところにあるようです)、血縁関係のある方がいないか探してみたりするそうです。



上の写真はお姉さんの卒業証書。


あまり詳しいお話までは聞けなかったですが、大変なご苦労もあったようです。日本の親戚、友人にいくら手紙を書いても返事が無かったのは、農場の雇い主が日本に帰らせないように手紙を全部焼いてしまったから、だとか…。

祖国である日本のことは常に胸の中にあったでしょう。今回お孫さんがそんなおばあさんの為に、おそらく最初で最後の祖国への旅をプレゼントされたのでした。



ふるさとは遠きにありて思ふもの…


80年という途方もない年月の重み、望郷の念を想い、強く胸を打たれました。




出発の日は季節外れの雪が降りました。「雪を見るのも80年ぶりですよ。」とおばあさん。阿蘇の神様の粋な計らいに違いない、と思ったのでした…。

2013年4月4日木曜日

ワイルドな私。

3月の後半から4月の頭にかけて例年を上回るゲストさんの入りでうれしいやら忙しいやらだったのですが、一方で私の体調的にはなかなか芳しくないものがありました。体調がよくないとかいうと心配される方が5、6人はいてくれるのではないかと期待してしまいますが、心配は不要です。要するにいつもの、ただの花粉症です。

しかし何だか知らないですが今年のはいつもよりツライ。私だけでしょうか。目は痒いしとにかく鼻が詰まってゲストさんにいろいろ説明するにも、もとから通らない声なのにさらに聞き取りにくくなってしまったり、くしゃみで何度も『Bless you.』と言ってもらっちゃたり、何より口だけで息をするものですから寝ているときに舌がカラカラに乾いてしまってよく眠れないのがツライ。


で、最近ツライんですよーということを掃除を手伝ってくれるIさんに言ったら、彼女、鼻の中を洗浄するような治療をたまにするらしく、アノ病院でアレやってもらったらいいですよ、と薦められ少し心を動かされたのでした。


私は人間の自然治癒力というものを適度か過度に信奉していて、国民健康保険料をちょっと安くしてくれてもいいんじゃないかと思っているほど滅多なことでは病院に行きません。風邪をひいても病院に行かない俺ってワイルドだろぉ、などとココロのどこかでと思っているフシがあり、妻には「大人しく病院行けばいいのにガマンするのが好きなんだね。バカじゃない?」とかよく言われるのですが、今回は不本意ながら涙をのんで病院に行ってきてしまいました。


そして…



『な、なんじゃこりゃあぁ~!』

とうっかり口に出しそうになったほど、スースーに鼻が通ってしまいました。ホントに。


人間の自然治癒力には限界があるかもしれない、ということに気付かされた4月の午後でした。来年は鼻が詰まりだしたらサッサと病院に行こうと思います。ワイルドだろぉ(若干古)。