2011年12月31日土曜日

よいお年を!

師走らしく、気分的に少々バタバタしている間にあっという間に大みそかになってしまいました。

クリスマスを特別扱いしない私も、大みそかから正月にかけては若干テンションが上がります。ヒョードルがKOするだろうとか、他の国ではアリスターはどうなるやらとか主に偏った方向へ、ですが。テレビ放送が無いのが残念です。


いろいろと大変なこともあった今年も今日まで。多くの方々にとっては生きていくだけでも簡単ではなく、なかなか“のほほん”と暮らしていくのは許されない時代ですが、みなさまにとって来年はもうすこし穏やかな年であってほしいものです。






今晩は雪の予報。元旦の朝は外が白くなってるかな。みなさまよいお年を!

2011年12月25日日曜日

ホワイトクリスマスになりました。

阿蘇の神様のこころにくい演出でしょうか、阿蘇ベースの建つ平野部での今年初めての積雪はクリスマスの日になりました。




私はどちらかというと日本人にクリスマスなどカンケ―ないと思っている人間ですので、クリスマスが近づくといつも妻に「日本に来てからクリスマスがつまんなくなった。」などと言われてしまいます。


私がクリスマスをさほど特別扱いしないことには理由があり、日本ではなぜかクリスマスは恋人同士で過ごすものだ、という間違った空気が蔓延しているためで、『クリスマスぅ?ケッ。といわゆるセイシュン時代にはずっと思っていました。

『ケッ。』と思ってしまっていたことには理由があり、まあそんなことはとりあえずほっといてください。


今年『ケッ。』と思っている皆さんに幸あれ。

2011年12月21日水曜日

パンケーキのような国から。

このうすら寒い12月後半、ゲストさんの数的にもうすら寒い阿蘇ベースに3泊の予定のところ、大変ありがたくも6泊もしてくれたデンマークのChrisさん。

山を見るとすこしテンションが上がるらしく、山歩きなどしていているとつい、『smiling like an idiot.』となってしまうと言ってました。到着日の次の日には張り切って山登りに行き、次は阿蘇ベース穴場情報より、そこにもあそこに行きたいと言っていた彼ですが、その後好天に恵まれつつ再び山に行くことはありませんでした。急に歩き過ぎたのか、少し間接を痛めてしまったようです。

それでも最後出発の日の朝など、山に登って帰ってきてから大阪に電車で行く、と再び張り切っていたのですが、うだうだと話をしているうちに登山バスがひとつ行きふたつ行き、結局午後の電車の時間までパソコンしておりました。



初日と2日目の山登り、日帰り黒川温泉の他には殆ど外出もされず、毎日毎日ダラダ…、もとい、のんびりと時間に余裕を持ったフレキシブルな過ごし方をされていて大変羨ましく思ったのでした。




そんな彼に聞いて少し驚いたデンマークの豆知識。全国土の高低差がたったの170mしかないとのこと。デンマークは『as flat as a pancake.』だ、と言ってました。だから山を見るとテンションが上がってしまうんですね。

2011年12月16日金曜日

休刊。

その昔バックパッカーとしてブイブイいわしていた(←死語だし、ブイブイいわしてもいないし。)者としては思い出深い雑誌。



オープン前にはバックナンバーからずらりと阿蘇ベースの本棚に置きたいな、と真剣に検討していた時期もありましたが、その願いは結局実現出来ていません。

そして今号で休刊だそうです。今までずーっと買ってないけど最後なので買いました。蔵前仁一編集長のブログを見てみると休館特需になっているとのこと。私と同じように休刊を惜しみつつ、最後だからと購入する人がいっぱいいるようですね。

旅行人はこの1冊しかありませんが、阿蘇ベースの本棚に置いておきます。

2011年12月10日土曜日

City where dog poo turns to gold

BBCのウェブ記事で『City where dog poo turns to gold』“犬のフンが金に変わる街”という見出しが目に留まり、興味をひかれ読んでみました↓。

http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-16085792

ものすごく簡単に要約すると、道に落ちている犬の糞をある役所に持って行くと金塊が当たる宝くじに交換してくれる。ある50代の女性など日本円にして約17万円の価値の金塊が当たった。この制度は今は終了したが、大好評で一度期間延長までした、とのこと。



台湾の話でした。今年初め頃台湾を旅行したときにキッチリその自然派有機地雷を一本踏みつけてきた私は(このときのブログはコチラ)、「ウーム、わかるなぁ。」と妙に深く納得したのでした。




ちなみに、その制度が終了した今でも犬のフンをきちんと始末する精神は依然として受け継がれている、、のかいないのかは不明。

2011年12月9日金曜日

ホットケーキ。


頂上付近が雪で白くなっていた本日の高岳。昨年と比べるとずいぶんと暖いと感じていましたが、ようやく本格的な寒さがやってきた師走の阿蘇です。




先日食料品の買い物をしていると、ホットケーキミックスがふと目に入り、とろけたバターが艶めかしいパッケージ写真に、「あ、久しぶりにホットケーキ食べたい。」と衝動的に買ってしまいました。


ほんとに前回ホットケーキを食べたことなどいつ以来かわかりません。以前働いていた時、出張中にホテルのバイキング形式の朝食で少し食べたような、食べなかったような…。とにかくあんなに簡単にできるのに、ここ10数年はホットケーキを作ったことなどまず無いと思います。

で、本日掃除後の昼食に、「ひっさしぶりだなあ~、ホットケーキ♡。」などと年甲斐もなくハートマークが付くほどワクワクしながら作ったのでした。

食べてみると、「ああ、久しぶりに食べるとやっぱりウマイなあ。」と、まあ普通に満足したわけです。

うん、ウマイウマイ、ともぐもぐ食べていて、3枚目に差し掛かったころ、突然「あ、飽きた。」と、もうこれは自分でもびっくりするぐらい急にホットケーキに飽きてしまいました。あれほど衝動的に食べたかったホットケーキがこれほどまでに突然飽きたことに軽い衝撃を覚えました。





それがどーした、といわれたら「あ、いや、別に…。」ともごもご口籠ってしまうような話ですが。

2011年12月7日水曜日

別荘

見る人が見れば「猫のトイレがナゼこんなところに?」と思うかもしれませんが、これはれっきとしたはくちゃんの別荘です(最近夜は家の中で寝てます)。元トイレでも寝心地は最高、猫界ではヒルトンクラスじゃないかと思います。厳しい阿蘇の冬に備え床暖房まで入ってます。


もしも私に息子がいるのなら、“わんぱくでもいい、逞しく育ってくれ。”という感じで厳しく育てようと思いますが、女子で猫のはくちゃんに関しては、“わがままでもいい、とにかく丈夫に育ってくれ。”と、甘やかしも辞さずのスタンスで接しています。

ある早朝はくちゃん別荘に近づくと、中から育ちの悪いホワッツマイケルのようなトラねこが、ササっと逃げて行きました。実はこいつは顔見知りで開業当時から阿蘇ベースのゴミ袋を隙あらばと荒らしまくっていたノラ(多分)です。はくちゃんの別荘で寝やがったとは全くふてえ野郎です。

同じ猫とは思えないほどはくちゃんとはかわいらしさに差があり、冷静に考えるとすこし気の毒なほどです。

このマイケル(仮)も初めにウチのゴミを狙うのではなく、ニャアニャアすりすりと愛嬌いっぱいに近づいてきていたら今頃ウチの中で猫まっしぐらなごちそう(でも通常カリカリ)など食べてたかもしれないのに、完全に戦略を間違えました。


やはりはくちゃんはかわいいだけでなく、先見の明がある戦略家です。

年賀状などに子供の写真をでかでかとのせたがるような神経を少し理解できるようになってきたのははくちゃんのおかげでしょうか。ちょくちょくこのブログに載せてるし(笑)。

2011年12月2日金曜日

昭和の香り。

オーストラリアのPaulさん。以前Perthでバックパッカーズを経営していたそうで、当時の苦労話をいろいろ話してくれました。土地柄なのかそうでないのか、比較的ワイルドなゲストさんが多かったらしく、

私「沢山飲む人多かったんでしょ?」
Paulさん「飲むのは全然構わない。でも物を壊す必要がどこにある?」(意訳)


そ、そりゃあ大変でしたね(苦笑)…。


奥さんが日本人とのことで、いまは日本に住んでいるそうですが、ところどころ日本語が混じるあやしい英語を使われます。

 「I'm a little bit つかれた. So, I am not going to やま today.」

とかこんな感じです。


延長延長で3泊してくれましたが、帰り際の彼のひとことふたこと…、

「So, it's time to say バイバイキン.」

そして私の奥さんが受付にいなかった為、

「 Please give my regards to your にょうぼう.」

バイバイキン…、そしてにょ、女房…。


女房と言う単語に昭和の香りを感じました。またいつかお会いしましょう。

2011年11月29日火曜日

未だに言われます。

昨日も言われました。

「あのぉ~、ここ日本人でも泊まっていいんですか?」

近頃は

「いいんです!くぅぅ~~~っ!!」

などと川平慈英さん風に返してみようかというイタズラ心もムクムクと湧いてきたりしますが、よく考えると(イヤ、考えないか)そんなものまねはできませんので普通に返答します。


確かに阿蘇ベースは外国の方の割合の多い宿ですが、もちろん日本の方も歓迎しております。緊張したり構えたりする必要は全くありませんので、とりあえずお気軽にお越しいただければと思います。

ただし、外国人と交流してみたい!とお考えの場合は少しの勇気(と運※)も必要かもしれませんね。


※運が悪いと外国人だれもいない場合も無きにしも非ずなので、その時は私だけでなんとか我慢して下さい。

2011年11月26日土曜日

Girls, be ambitious!

先日で3回目の来阿蘇ベースになる福岡の仲良し美女2人組リピータさん、今回はもうひとりお友達を連れてこられて3名さまでした。
そのなかのおひとりが誕生日で、そういう特別な日に阿蘇ベースで過ごすことを選んでいただいたのは、たいへん光栄です。ありがとう!


そんな彼女たちの朝の会話。
決して耳をダンボにして(←死語?)盗み聞きしようとしているわけではないのですが、キャピキャピと(←死語?)大きな声でしゃべっているのでどうしても聞こえてしまいます…。

「ワタシ、ここに座ってワイン飲むのが夢なのぉ~。」
と、阿蘇ベース自慢の(?)カウンターに座ってかわいらしいことをおっしゃいます。




それはそれは。気に入ってもらってうれしいです。でも夢はもう少し大きく持とうぜ、と心の中でツッコんだことをここで白状しておきましょう…。

2011年11月25日金曜日

ハーモニカ。

東京の佐々木さん。夏、阿蘇に来て1週間阿蘇ONLYで観光され(←ちょっとめずらしいですよね。)すっかり阿蘇好きになってしまい、今回早くも阿蘇再訪。5泊もしていただきました。


ハーモニカ歴が2年とは思えないほどの腕前で、「2年でそこまで出来るんですか?」と聞いてみると、力強く「毎っっ日練習してますからっ!」と仰いました。やはり『Practice makes perfect.』ですね。

佐々木さんには田中光栄さんという師匠がいて、月一でレッスンをされているそうですが、今回その田中さんのサイン入りCDをいただいてしまいました。阿蘇ベースのリビングルームに流すBGMにぴったりで、今後頻繁にかけさせてもらうことになりそうです。どうもありがとうございました。


やはり楽器の出来る人はカッコいいですね。私も何か楽器をマスターしたいという想いがあるにはあるのですが、ズルズルとアラフォーと言っても過言ではない年齢まで口笛と指パッチン(右手限定)のみできてしまいました(←楽器?)。

しかし死ぬまでにしたいことのひとつとして、“何か楽器をやる”、が入っているのでいつかやろうとは思ってます。ハーモニカもいいなぁと彼女の演奏を聞いて思った昨晩でした。

ちなみに昨晩は少人数の中、Yさんプレゼンツのなべ会を開催したのですが、日頃お世話になってるHさん夫妻をお招きしたところ偶然奥さんが誕生日で、みずから焼いたケーキを持って来られたのでした。さらにその日偶然Hさんのお友達から差し入れされたという釣りたてのブリの刺身も持参いただいてしまい、大変豪華な晩餐となりました。偶然に次ぐ偶然で誰かはわかりませんが、引きが強い、と言うか…。



楽しい夜になりました。

2011年11月19日土曜日

お姉ちゃんなんだから・・・

最近はくちゃんがあまりにもかわいいので↓、



今までキキにかけていた時間が必然的にはくちゃんのほうにとられてしまい、こころなしかキキの表情が若干憂いを帯びているような気がしないでもありません。『キキ、アンタお姉ちゃんなんだからガマンしなさいっ!!』と言うのも何だか間違った教育方法のような気もするし、そう言ってもまず何のことか分からないだろうし、とりあえず今日はせめて散歩にでも連れて行くことにしました(いつもは大概父が連れて行きます。)




阿蘇ベース近くの西巌殿寺さんに樹齢何年になるか知りませんが数百年の大公孫樹(イチョウ)があり、この時期黄色に色づいた落葉がその樹の周り一面に敷き詰められており、一見の価値がある美しさです。


この美しさをこれっぽっちも理解しているようには見えないキキですが、うれしそうな顔をしていたので少しはよろこんでくれたでしょう。

2011年11月17日木曜日

初破れ。


記念すべき、ではない障子の初破れは開業より2年経過後でした(←怒ってないですよ)。

開業時、「この障子何カ月もつかなー。」と言っていたので思っていたよりはるかに長く持ちました。

阿蘇ベースでは1階の共有スペースでお酒を飲んだりするのは全然OKで、ゲストの皆さんよくお酒を飲んだりされているのですが、飲み過ぎて大声で騒いだり、羽目を大きく外されるような方は本当に少なく、さすが(と私が言うのもヘンですが)阿蘇ベースのゲストの皆さま方は大人、というかマナーのよい方が多くて助かっております。ありがとうございます。

この場を借りてお礼まで。

2011年11月14日月曜日

小土産。

以前阿蘇ベースに宿泊されたお友達におススメされて来てくださったというイギリスのTimさん。出発時、コレ↓をくれました。



ほぉ~、これはなかなかかっこいいというかかわいいというか…。ありがとう!でもなんで忍者?と聞いてみると「I work for LEGO.」とのこと。

へぇ~、あの有名なレゴですか。ホントだ。この忍者、ブロックなんだ。スゴイ。手も足も動くし手首も回る。さすがによく出来てます。ただ頭巾がとれるのもスゴイんだけど、とったらかっこよさは大きく損なわれてしまいました…↓。



でもこれは旅先などで配ることができる、かさばらないちょっとしたプレゼント(“小土産(こみやげ)”、と勝手に呼ぶことにします)として最高ですね。こんなところで働いているんだっていう自己紹介のツールにもなっていますし。


これは他の職業でも応用が利くのではないか、と一瞬考えたのですけれどもよくよく考えてみるとなかなか難しいということに気が付きました。

例えば自動車関連でいうとプリウスで使うネジだとか、水産業関連だったら人差し指大のにぼしではどうかとか、学校の先生だったらチョークあたりではいかがか、とか。なかなか気の利いた小土産は思い浮かびません。

やはり、このレゴ忍者のように喜ばれる小土産は、かなり限られた職業でないと職場調達は難しそうですね。皆さんの仕事では小土産として使えそうなもの、ありますか?

2011年11月12日土曜日

車椅子ひとり旅。



久しぶりに火口へ行ってきました。あまりゲストさんを連れて行くことはないのですが、掃除も早く終わったことですし(=ゲストさん少)、たまにはホスピタリティを発揮してフランスのGianさんを連れて行ったのでした。彼は足が不自由なため車椅子生活なので、まあそれも私の溢れるくらいあるわけではないホスピタリティが発揮された理由と言えば理由です。

しかし正直私はとても感心してしまいましたね。全く歩けない車いす生活なのに、ひとりで海外旅行って…。皆さんはどう思われるでしょうか?私はすごいことだと思います。

もちろん電車バスの乗り降りなど様々な場面で人の助けが必要です。とにかく人の助けは借りたくない、と肩ひじ張るでもなく、卑屈にもならず、上手に助けを借りつつ感謝の心も忘れない姿勢が絶妙です。これは簡単なことではありません。才能もあるでしょうが、おそらくそれは彼が長年培った生きるために必要な特別な技術なのだと思います。



この前日、ある黒川温泉行きのバスで、彼が何時のバスに乗りますと伝えていたにもかかわらず運転手さんが“めんどくさいのはごめんだ”とばかりに訴える彼を無視し、仕方が無いので這いずりながらなんとか自力でバスに乗ったのだと聞きました。憤っているわけではなく、淡々と、そんなこともあるよと言う感じで言うので余計に日本人として情けなく、申し訳ないなあという気持ちになりました。


まあそんな前日のエピソードも、私の溢れるくらいあるわけではないホスピタリティが発揮された理由と言えば理由です。3泊しても火口を見ずに行くところでしたので喜んでくれたんじゃないかと思います。

(クレープを作るGianさん↓。ごちそうさま。)


ちなみに阿蘇ベースは全くバリアフリーではなく、部屋も全て2階にあり、もちろんエレベーターなどはなく階段を昇るしかないので、彼の場合じつは電話でやんわりとお断り方向でお話したのですが、どうしてもウチに泊まりたいとおっしゃるのでまあそれならとOKしたのでした。基本、車いすの方に優しい宿とは言い難いことをご留意下さい。

2011年11月9日水曜日

3年目突入。

お陰さまで先日阿蘇ベースも3年目を迎えることができました。阿蘇ベース立ち上げにご協力していただいていた皆さま、様々なことで助けていただいたり、あたたかく見守っていただいている皆さま、もちろん今までお越しいただいた皆さま、二度三度とリピートしていただいてる皆さま、本当に感謝しております。ありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。


九州新幹線も開通した2年目の今年は、まあ1年目よりゲストさんが少なくなる要素はないのではないかなどと安易に考えていたところでの震災及び原発。被災者の方々の苦労とは比べるべくもありませんが、この影響で今年は海外からのゲストさんが激減し、大変苦しい状況でした。さらに夏前には阿蘇の火山活動の活発化による1ヶ月強に及ぶ火口付近立入規制や、長引く円高の影響もあり、未だ通常の状態とは言い難く、なんとかふんばっているという状況です。


人生次の瞬間に何が起こるか分かりません。なかなか思い通りに物事は進みません。出来る限り悔いを残さないように毎日を送っていかないといけないなあと、3年目突入のこの機会に、最近幾分怠け気味だったことを反省し、また気持ちも新たに頑張っていこうと思いました。





三日坊主も毎週気持ちを新たにすれば週三日頑張っていることになります。今回のように定期的に気持ちを新たにする機会を見つけつつ、3年目もぼちぼちがんばります。“ぼちぼち”は余計かもしれませんが、私はぼちぼちが好きです…。

2011年11月6日日曜日

キマイがいい



阿蘇ベースのスタッフとして働いている私の奥さんが韓国人だということがおおいに関係していると思いますが、韓国人のゲストさんが宿泊されるとけっこう高い確率で何か韓国の食べ物を差し入れしてくれます。特に自転車で九州を周られているゲストさんになるとことごとく、という感じで辛ラーメンだとか、チューブ入りコチュジャンだとか、パック入りキムチだとか何かくれます。

韓国人の気質なんでしょう。気前がいい、というか。と思ってたら、この何か人にあげる物を“キマイ”と言うのだということを今回学びました。


気前がいいの気前と、人に何かサービスであげる物=キマイ、と似ているようで使い方は違いますが、これも有名どころで言うと“レンジャンコ”(冷蔵庫)、“センタッキ”(洗濯機)、“サンカクカンケイ”(三角関係)などと同じ日本語由来の言葉のような気はします。


話は前後しますが、何か韓国の食べ物をくれるということは、韓国から食べ物を持ってきている、と言うことになります。そんなに韓国の食べ物持ってこなくても日本にだっておいしいものけっこうあるでよ、と言いたい気もしますが、体力と気合が不可欠な自転車旅行者の方々にとってはチキンラーメンやサッポロ一番ではいまひとつ意気があがらず、やはり辛ラーメンでないと心と体のバッテリーチャージが十分に出来ないようです。


まあ長く海外にいると(基本九州旅行の韓国の方はそれほど長くないですが…)やはり自分の国の食べ物を食べたくなりますからわかるような気もしますが、せっかく日本に来ているのですから出前一丁あたりでもトライしてほしいところです(←インスタントでいいのか?)。

とにかくいただきもの感謝します。Parkさん、Kimさんコチュジャンありがとうございました!




…かくいう私の舌はいくらか韓国人化しているという自覚があります…(辛ラーメン>サッポロ一番(塩)>出前一丁>チキンラーメン…)。

2011年11月4日金曜日

うらやましい。

11月に入りましたが寒くない日が続いており、まだ昼間は半袖で過ごしています。
どちらかというと早く焚いてみたくてしょうがない新薪ストーブも、焚くにはイマイチ寒さ不足ですし、布団は冬用のあったか羽毛に半分は替えたものの、すべての布団を替えてしまうことは躊躇するという、なかなかなやましいなまあたたかさの今日この頃。

おととしの11月4日にはすでに氷点下を記録していたというのに(父曰く)全く阿蘇らしくありません。

そんな先日、1年ぶりにカナダのGrahamさんが阿蘇ベースに再びやってきました。来日回数は今回でなんと16回目、2ヵ月仕事して2ヵ月休みを繰り返すといううらやましいパイロットの方で、チェックイン時、顔を見て直ぐに思い出しました。

「あ、あの、pilotの…。」と日本語まじりいうと、「You have a good memory!」とホメられました。自分の乗っている車の名前が思い出せなかったり、携帯電話をどこに置いたかすぐ忘れたり、水を飲んだすぐ後に「あれ、さっき水飲んだっけ。」などと思うことも多い私ですが、ホメられると自信が湧きます。

そのGrahamさん、来年の予定もすでにだいたい決めているようでした。まず2月の休みはニュージーランド、6月はトルコ、そして次は再び日本に。阿蘇ベースにもそのときまた来るよ、と仰いました。うれしいですねえ。そしてうらやましいですねえ。

息子さんをお持ちの親御さんは、飛行機のおもちゃなどを買ってそれとなくパイロットを目指すよう仕向けることをお勧めします…。

2011年10月30日日曜日

帰ってこない。

何十年か生きていれば、“こころに穴が空いたよう”な気持ちを経験することも何度かあるのではないかと思います。そして今まさにそんな感じ…。はくちゃんが帰って来ません(悲)。

発端は避妊手術。飼うからには、増えたら困るからには必要なことでした。

心配はしていましたよ。お互いに深い信頼関係がないうちから手術などしてしまうと恐がってもう2度とウチに近づかないんじゃあないかとか。

ウチに来始めて1ヶ月程、毎日朝晩ごはんをあげて初めはすぐに出たがった家の中にも徐々に慣れてきて、もうそろそろ大丈夫かなあと思い始め、あまり遅くならないうちにと先日珍しくはくちゃんが昼間に帰ってきたときに動物病院に電話したら出来ますとのことでしたので捕まえて連れて行ったのでした。網状の袋にはくちゃんを押しこんで車に乗せて病院に連れていくとき、今まで聞いたことのないような声のトーンで『に゛ゃ~。』としきりに私達に訴えていました。ニュアンス的にはっきりと、ナンデコンナコトスンノー、コワイヨーと聞こえました。


手術は無事終わり、麻酔から覚め出すとまだ十分に動かない体でしきりに外に出たがりました。今思うとその時も全く私と目を合わさなかった気さえします。

そして外に連れて行ったときパッと逃げてしまいました。いまのところそれっきり(2日目)、です。

はくちゃんが裏切られた、と感じて私達を恨んでいたらとても悲しいですが、それは実際100%理解できることです。








…と傷心の中ここまで書いて、今、はくちゃんが帰ってきましたー(ほぼ15分おきに外をチェックしてました)!!!

おかえり!今日は魚肉ソーセージだ(喜)!!


↑家出前の1ショット。キンタマクラって昔ドラゴンボールであったなぁ…。

2011年10月22日土曜日

ナラカレー。

先日音楽家の奈良裕之さんにお越しいただき、阿蘇ベース近くのお店でコンサートが行われました。私はお留守番でしたが、そのコンサート後、聴きに来た方々と阿蘇ベースのその日は少数だったゲストさんに奈良さんお手製の料理をふるまったのでした。


ベジタリアンである奈良さんのナラカレーと言われるその料理(本人がそう呼んでました)、文字通りカレーですが、材料を書きだした紙を見たとき、私含む買い出し係の額に若干縦線が入りました。

書き出してみましょうか。

にんじん
じゃがいも
トマト
ナス
しょうが
セロリ
ブロッコリー
ピーマン
きのこ
 しいたけ
 まいたけ
 しめじ等
かぼちゃ
さつまいも
もめん豆腐
厚揚げ
板こんにゃく
バナナ
りんご

パイナップル
ナッツ
 くるみ
 カシュー
 アーモンド等
レーズン
プロセスチーズ
ケチャップ
太白ごま油

※玉ねぎ、にんにくは使いません。


う~ん、なぜかゴージャスとかデラックスとかスペクタクルとかそういう単語が頭に浮かびます。肉なし野菜カレーなのに。

で、買いました。セロリとパイナップル以外は頑張ってリクエストに答えましたよ。

この材料を調理するのは相当骨が折れる作業だろうと心配していましたが、実際「えっ、もう終わり?」っていうくらいあっという間に準備OK。“おでんみたいな(奈良さん談)”と形容されるように切り方が豪快。さつまいもやじゃがいも、にんじん等、皮など剥きません。ナスやピーマンのヘタなんか取りませんよ。そして馬にあげるんじゃあないかと思うくらい大きな塊のままじゃんじゃん鍋に放り込みます。ケチャップなんか2本半使ってます。そして、持参のスリランカ産秘伝のスパイスをドバッといれて少し煮込んで完成。


ライブの後、皆でいただきました。ウ、ウマい…。日本のカレーとは違う異国情緒漂うスパイシーな香、味。その昔インドで食べたどのベジタブルカレーよりウマかったです。お世辞抜きです。でも基本インドで感激するほどウマいカレーを食べた記憶は残念ながらないのですけど。

いやあ、でもホントにすごくおいしかったです。奈良さんどうもありがとうございました。ごちそうさまでした。また食べたい。


2011年10月20日木曜日

パワーアップ。

日中はポカポカと暖かった本日、慣らし運転として今シーズン初焚き。




アレ、この薪スト―ブ、何か以前とちょっと違うぞ、と思った方。するどい。鋭すぎます。私の気持ち的には一泊タダにしてあげたいほどするどいです(気持ちだけで勘弁して下さい)。

実は阿蘇ベース自慢の薪ストーブ、ひとまわり大きいのに変えたんです。前のと比べると1.5倍程もパワーアップするはずです。前のストーブも寒さ厳しい阿蘇の冬、よくがんばってけっこう広い阿蘇ベースのリビングルームを暖めてくれたのですが、性能的にはプロの方がみてもギリギリの線、もうひと息余裕を持って暖めたいのだけれど…、という感じでした。ちょうどうまい具合に下取りの話があったので、思い切って交換することにしたのでした。

前のストーブはまた次の新しいおうちでバリバリ働いていくはずです。おつかれさん。


今年の冬はこのパワーアップした薪ストーブがゲストさんを暖め、また和ませてくれることでしょう。

『薪を焚くという作業は、科学というよりも芸術に近いと言われています。』と、誰に言われているのかは私は知りませんが、薪ストーブの説明書にはそう書いてありました。薪ストーブ担当の私、芸術家目指して今シーズンも頑張ります。

2011年10月17日月曜日

ホステルのDuty。

「So, what is our duty?」




チェックイン時、唐突にチェコのOskarさんが聞いてきました。

Duty : 義務、務め、責務、職務、任務 …





ハテ?

ちょっとどういうことかわかりませんね、という困り顔をしていると補足説明してくれました。その昔、オーストラリア、キャンベラのホステルで働いていたというOskarさん。昔のユースホステルなどでは、宿泊客が翌朝に分担して館内の掃除をするのが慣例だったそうです。なので「私はどこの掃除担当なんですか?」という質問だったのでした。


それはそれは、古き良き時代でしたね。

阿蘇ベースでは今のところゲストさんに掃除をしてもらうシステムにはなっておりませんが、これはなかなかいいシステムだなと感銘を受けました。感銘を受けたものの、ゲストさんのチェックイン時、宿泊費を受け取りつつ、「それでは○○さん、明日の朝は2階のトイレお願いしますね~。」などと伝える勇気は持ち合わせておりませんので、とりあえずそのようなお願いをすることは今後もないと思われます…。

2011年10月16日日曜日

朝のひとコマ。


ちょ、ちょっと通してくれる?

アラスカの語り部、ボブサムさん。

アラスカ、クリンギット族の語り部で世界各地を公演で周っていらっしゃるBob Samさんにご宿泊いただき、特別に貴重なお話をしていただきました。ボブさんは有名な写真家で随筆家、故星野道夫さんの友人で、星野さんを追悼した(というか本当は星野さんをフィーチャーして撮影する予定だったのですが、撮影開始予定の1週間前に熊に襲われて亡くなったそうです。)ドキュメンタリー映画、ガイアシンフォニー第三番にも出演されています。

日本には毎年のように公演に来られているようですが、今回は即興演奏家の奈良裕之さんと語りと音楽のジョイント公演で日本を周ってらっしゃいます(※奈良さんは今月の20日、阿蘇ベースから歩いてすぐの雑貨屋さんコム・シェ・ヴさんでライブあります)。今回は特に阿蘇ベースで語りをしていただく予定はなかったのですが、ご本人がやってくださるというのでお言葉に甘えさせていただきました。しかも同行の美人通訳岡田さんの同時通訳付き。


ちょっといやらしいはなしですが、通常タダでは聞くことはできないのでその日に宿泊された皆さん、もちろん私も含め、とてもラッキーだったと思いますよ。




聞く者をトランス状態に導くことも可能と言われる(ご本人がそう仰ってました)抑揚を抑えた低く重厚な声は、聞いて心地よく、引き込まれます。話の内容は、書くと大変ですし、勝手に書いていいのか分かりませんのでここでは記しません。ただ、1時間超にも及ぶ話の終わりに「世界中の人々は友だちになれます…(←要約)。」と順番にゲストさんひとりずつ握手をしていったとき、次私の番!というところでくるっと向きを変えて元の立ち位置に戻ってしまいました。『そ、そこまでかい!(←心の声)』と準備万端だった私の右手が一瞬所在なく宙を彷徨ったのですが、次の日の出発前に「また是非来てください!」というと、にっこりと快く握手してくださいました。心当たりはないけどじつは何故か嫌われてるんじゃないかと若干心配してましたので、そのボブさんの笑顔にホッとひと安心したのでした…。

2011年10月14日金曜日

いつも同じではない。


知ってる人は知っている、阿蘇登山非メジャー系沢登りコース。コースと言えるかは微妙なところがありますが、久しぶりに行ってみると以前とはずいぶん様子が変わっていました。


こちらは以前↓



そして今回↓




この場所は今まで何回か通りましたが、滝壺の底が見えたのは初めて。今回は水の透明度が全っっ然違いました。最近雨が降ってなかったからとかで、ただ一時的なものなのかどうかは分かりませんが、とりあえずとても嬉しくなってしまいました。これが1ヶ月前でひとりだったら(今回は数人で行きました)間違いなく服脱いで飛び込んでましたね。その際パンツをはいたまま飛び込むか、脱いでしまうかが悩みどころと言えるでしょう。

2011年10月10日月曜日

過酷なツアー。

ポーランドからの少人数ツアーグループ、異様に背の高いバックパックが目を引くエネルギッシュなツアーリーダーJerzyさん率いる西日本弾丸ツアー。震災にもかかわらず昨年に引き続き、今年も阿蘇にお越しいただきました。




Jerzyさん立案のツアーの詳細を聞くと幾分唖然としてしまいます。

というのは日本初日の宿泊がウチ、阿蘇ベースなのです。東京から新幹線を乗り継いで10時間程でしょうか。言うまでもなくポーランドからのフライト(パリ経由だそうです)もあり、乗り継ぎ入れたらそれだけで20時間近くはかかっちゃうんじゃあないかと思います。老婆心ながらとりあえず東京で1泊でもゆっくりしなさいよ、とアドバイスしたくなってしまいます。

さらに言うと、阿蘇ベースに夜の9時半頃到着した翌日に山歩きです。しかもバスを使わず歩きで、つまり阿蘇ベースから歩いて火口まで登り、中岳から仙酔峡に降りて行く丸一日歩きコースです。外が暗くなってから帰ってきましたね。

皆さんタフです。ここまで行くと“ツアー”というよりどちらかというと“何々強化合宿”、とか“耐久レース”“サバイバルゲーム”とか言ったほうが実態により近い気がします。このツアーの副題に“~あなたは最後までついてこられるか~”などとついてないか気になります。

皆さん無理せず(してると思うなぁ。)日本を楽しんでいってくださいね~。また来年!

2011年10月7日金曜日

ハクちゃん。

阿蘇ベースのスタッフである私の奥さんは、算数は大変苦手ですがなかなか手先が器用です。ハクちゃんのベッドを作ってくれと頼んだら、私が10数年前にトルコで買ったパイロットジャンパーを使って2時間ほどで作ってくれました。



このジャンパーはその10数年前の旅行中、ローマの宿でその宿の飼いネコにオシッコをしこたまかけられて、それがかなりクサくて洗っても洗ってもかなりしつこく匂いが抜けなかったといういわくつきのジャンパーでして、それがその後ネコのベッドに生まれ変わるとはなかなか感慨深いものがあります。あったかそうでしょ。



ハクちゃんとは申し遅れましたが新たに阿蘇ベースの非常勤スタッフとして最近仲間入りしたネコでして、とらちゃんにしようかふくちゃんにしようか迷った挙句、だいぶ前に候補から落選した鼻黒の略、ハグちゃんの濁点を無くしたハナクロ、ハクちゃんがやっぱりいいんじゃないかと最終的に決定しました。




近くに座るとすぐさま膝の上に乗ってきます。私がメロメロになるのは致し方ないと言えるでしょう。

奈良裕之さんライブ告知。

10月20日(木)、阿蘇ベースから徒歩1分弱の雑貨屋さんコム・シェ・ヴさんにて奈良裕之さんのライブがあります。抹茶と菓心なかむらさんのお菓子が付いて3000円です。




奈良さんといえば以前阿蘇ベースでもライブをしていただいたこともあり、ドキュメンタリー映画、地球交響曲・ガイアシンフォニーにも出演されている即興演奏家の方です。阿蘇での前回の様子はコチラ→


興味がおありの方は阿蘇ベースでもお問い合わせ、ご予約承ります。

2011年10月3日月曜日

原チャリレンタルのすすめ。

オーストラリアからJohnさん、Kathrynさんご夫妻。



原チャリレンタルで九州旅行、大阪で借りたそうですがレンタル料を聞いてちょっとびっくり。なんと1ヶ月16800円だそうです(おもしろいことに、1週間借りた場合は1万2800円だとか。訳のわからない価格設定です。)。へぇー、そんなに安いんですか。

旅行期間に余裕のある旅行者ならば、JRパス(外国人が海外でのみ購入できる一定期間新幹線含むJR電車及びバス乗り放題のチケット)で急かされるようにびゅんびゅん移動するよりも、このご夫婦のように原チャリでのんびり旅行される方が断然おもしろいんじゃあないかと思います。

観光地から観光地へ、点から点の旅行から道中思いのままにつながる線の旅行へ。多少迷ったり、雨が降ったりして大変なことも多いでしょうが、より深く、より自由にその国を見ることができるだろうと思います。しかも安いし。しかもJohnさんご夫婦のように3泊もしてくれたりするし、というのは全く個人的な裏事情。

海外のゲストさんにはJRパス一辺倒でなくそんな旅行方法もできればもっとおススメしたいですね。阿蘇で、このブログで、日本語で言っててもあまり意味はないのですけれど…。

阿蘇でもだれかレンタバイクやってくんないかなぁ…。

2011年9月28日水曜日

ある夜突然。

玄関の扉を開け外を見たら足元に座っていたそのコと目が合った。私を見てそのコは『みゃ~。』と甘えたような声で言った…。

そのコは名古屋から来た、、

のではない。







ある夜、ゲストさんが「猫飼ってんの?(意訳)」と聞いてきて何のことかと思っていたら「外に猫がいる。」ということだったので玄関の外を見に行った時のことでした。


おぉ、かわいいやないか。首輪とか無いけどノラか?それにしてはずいぶん毛並みもいいな。

う、うお。すりすり甘えて来よる。キミとは初対面のハズだけど、どういうことだ?イヌ語なら多少は分かるけど、ネコ語はさっぱり分からん。

し、しかしそんなに愛嬌いっぱいに迫られると…、



惚れてまうやろ!!



猫好きのチェコのKaterinaさん、Tomasさんカップルもやって来ました。相変わらず愛嬌を振りまくネコ。お腹空いてんのかな…。ドッグフードをほんのすこしあげましたらがっついて食べました。それを見てTomasさん、「これは良くない兆候だね。(意訳)」。そしてちょっとどこかに行ったと思ったらビニール袋をぶらさげて帰って来ました。すぐ横のコンビニでキャットフードひと袋買ってきたのでした。こーゆーことは賛否両論あるとは思いますが、目の前にお腹空かしてるヒト(ヒトじゃないけど)がいたらねぇ…。


次の日の昼間、またそのコがウチに来ました(上の写真はその時撮ったもの)。しょーじき、おかえり、って気分。その次の日は来なかったんで、無事本来のウチ(があるならば)に戻ったかなとも思いましたが、また先程ウチの玄関前で待ってました。どうやらまたお腹空かしてるようですね。


もしこの猫の飼い主の方がいらっしゃって、ウチのネコに食いもんやるなとかあるようでしたら阿蘇ベースまでどうぞ。

2011年9月27日火曜日

酢。

ここは多分知ってる人は地元の方でもあまりいないだろうなあ、という超穴場。





何だと思いますか?

天然の酢です。

地面からの蒸気が天井の岩に付着して、それが水滴となってぽとぽと落ちたものを溜めています。飲んでみるとさっぱりとして少し柑橘系な感じもする酸っぱい液体。

どういうことなのかさっぱり分かりませんが、とにかく酢、らしいです。


ここの場所を教えてくれた人によると、その彼が山を散策中、息子さん(か娘さん)のアトピーに効くということで遠く山口県からはるばるこの酢を汲みに来ていた人がいてここを教えてもらったそうです。

彼はにんにくやオリーブオイルを入れてドレッシングにして食べてました。私もいただきましたがおいしかったです。

サワ―ドリンクなども作れそうだけど、まあまずはドレッシングからだな…。

2011年9月22日木曜日

特典付き宿泊プラン

多くの宿泊施設ではお部屋ををインターネット経由で販売しておりますが、例えば楽天トラベルさんや自社ホームページ等から、普通の宿泊に何かプラスアルファの特典を付けて『**プラン』、としてお部屋を販売しているのをよく見かけます。『朝食付きプラン』とか、『レンタカー付きプラン』とかそういうやつですね。



山にも秋の気配が色濃くなり始めた今日この頃、阿蘇ベースでもひとつ新しいプランを考えました。

題して、

『スポーツの秋到来!広背筋を鍛えてパンチ力アップ!ダイエットにももってこい!薪割り体験つきプラン!』


なんと今ならおひとりさまにつき、宿泊費プラス2000円のところ50%OFFプラス1000円ですっ!




……


…え、何ですって?

「薪割り手伝ってお金払う…?なんだそりゃ。ただ自分がラクしたいだけじゃないのか?」


ギクッ!

“トムソーヤのペンキ塗り作戦”見破られたか…(←心の声)。




え、えーと、薪割り体験、無料でございます!



薪割り体験つきプランご希望の方はご予約の際「薪割りプラン希望」とお伝えください…。
いやホント、やってみると結構楽しいですよ(本気)。

2011年9月17日土曜日

阿蘇は自転車に最高。

1年ぶり2度目のご宿泊、韓国のJoohさん。
4000人以上が参加する韓国のアマチュアレースで上位常連、1位を獲ったこともある、もはやアスリートと言ってもいいくらいの相当気合の入ったチャリダーさんです。初日のもらい事故にもめげず、5日間阿蘇ベースを基点に走り回っていました。





今回一緒にご宿泊のチャリダーで同僚のYonさんが由布院まで行って帰ってきたので(2人は昼間全く別行動)、Yonさんもずいぶん走りましたねと感心してそのことをJoohさんに話してみると、彼にとっては由布院はまだ『近場』だそうです。

ココから由布院が近場?

彼の一日の走行距離を聞いてたまげました。なんと300キロ超ですって。300キロ超って言ったらバイクでもフツーにまずまず走ったなっていう距離だと思います。

そんなJoohさん、阿蘇周辺の道を絶賛。ここで2週間合宿したらまた1位になれそうだと言っておりました。特に阿蘇ベースから阿蘇山に登る道の角度が急すぎず、緩すぎず、丁度いい塩梅らしく特にお気に入りだそうです。

まあ多分それは彼だから丁度いいのであって、例えば私などがチャリで登ったとしたら、多分辛すぎて途中で心が折れて、「さあここから歩き出そう!」、などとそれでも前向きに自転車を押してヨタヨタ歩くことになりそうですが、走り好きのチャリダーの皆さんにとってはすごくいい道だと思いますよ。

2011年9月13日火曜日

エアメール。

旅行時代の古い友人から久しぶりに絵葉書が届いたと思ったらカトマンズからのエアメールでした。「相変わらずフラフラしとんなあ(憂&羨)」、とも一瞬思ったのですが、昔とは違い、なにやらコレをやって生きていく、ということを見つけてのそれに沿ったネパール行らしいので一概に“フラフラしてる”わけではなさそうで安心しました。




『世界はまだまだ広く、おもしろい事はつきそうにもない。』と書いてありました。イイね。旅先からの便りというのはやはり嬉しいものです。



阿蘇ベースでも阿蘇の絶景ポストカードを販売しており、爆発的に売れないまでもちょくちょく売れます。自国の家族や友人、恋人へ現地の空気を少しでも届ける為には、Eメールなどよりポストカードの方がより情緒のある方法なのは間違いないと思います。



で、それに関連して今回ちょっと言いたかったのが、コレ↓。



切手です。

海外へのポストカード用の切手は70円です。しかし70円切手の種類は、このシジュウカラしかないのです。

ネパールの切手見てください。これは“Golden Jubilee Year of The First Ascent of Mt.Dhaulagiri, 2010”と小さな説明書きがあり、ダウラギリ山初登頂から50周年の記念切手のようですがやはりネパールといえば山ですし、外国人旅行者が一番よく使うポストカードの切手としてネパール代表感があります。

シジュウカラさんのがんばりももちろん認めてあげたいところですが、やはり日本代表クラスとしてはすこし弱いんじゃあないかという気がします。シジュウカラさんには悪いですけど正直なところ、北斗の拳でいうと風のヒューイクラス、キャプテン翼でいうと来生くんクラスじゃあないかと思います(古)。

やはりここは日本の代表としてフジヤマ、スシ、ゲイシャ、アソクラスのイロイロな種類の70円切手があるべきじゃないかと思うのですがいかがでしょうか。日本郵政グループはすこし考えてもらえないでしょうかね。

2011年9月11日日曜日

大漁。

野(?)ブルーベリー、発見。

というか、実はある場所でおばちゃんたちが何か一生懸命採ってたのを見たので気になって行ってみるとブルーベリーでした。こんなところでさり気なくブルーベリーが食べ頃を迎えているとは、やはりさすがは阿蘇と言えるでしょう。連れていたキキ(ウチの犬)にあげてみるとヨロコんで食べてました。


それから私達もせっせと収穫。大漁。



ジャム作ります。

2011年9月8日木曜日

男池湧水群

ススキも目立ち始め、夏から秋へ衣替え中の阿蘇。ちょっとドライブへ。

阿蘇ベースから1時間半ほど、男池湧水群です。




飲んでみる。うむ。いつも飲んでる手野の名水とは違うことがはっきり分かるぞ。




原生林の遊歩道。




ほぼ湧きたての源流ですので川はとても綺麗。冷たい水です。すでに水浴びするには相当気合がいる季節になってしまいました。

2011年9月5日月曜日

Risking death on a Japanese Volcano

CNNのウェブサイトをサラッと眺めていると『Risking death on a Japanese volcano (日本の火山で死の危険を冒す)』などという見出しがあったので気になってクリックしてみると、パッと米塚の写真が画面に出ました。阿蘇の記事でした。


http://www.cnngo.com/tokyo/visit/mount-aso-and-me-or-how-i-risked-death-japanese-volcano-668919?hpt=hp_mid


“世界の阿蘇”と常日頃から言ってますのでCNNの記事になったくらいで舞い上がったりはしませんが、平常時より若干鼻息が荒くなった可能性は否定できません。

記事の内容はというと、簡単な阿蘇の紹介と仙酔峡からの登山の様子が書かれてました。

読んでみた感想としては、まあとにかく大げさ、そしてビビりすぎ。記事のタイトルからして“How I risked death on a Japanese volcano(日本の火山で私はどのように死の危険を冒したか?)”ですし、阿蘇のことを“taker of life(命を獲るもの)”などとおどろおどろしく呼んだりして、「そりゃ言い過ぎってもんだぜお嬢ちゃん。」と窘めたくもなります。

おそらく冗談まじりで書いているのでしょうが、阿蘇のことを全く知らない人が読んだら「ほぉ~。阿蘇っちゅうのは危険なとこなんじゃのぉ~、じいさんや。」などと言われそうなくらいの書き方だと思います。


案の定、その記事のコメント欄には阿蘇に行ったことがある人が『バカ言っちゃーいけない。阿蘇なんて全然安全だぜ。』と文句を言ってたりしてます。

まあ確かに中岳高岳の登山は全く上、中級者向けという山ではないかもしれませんが、“extremely easy hike”などと言われると、ちょっと待てよと思います。カリスマスーパーモデルが歌がヘタだと文句言われても「あたしゃー、ソコで勝負してんぢゃないわよ。」と反論するのと同じように、「阿蘇は登山の難しさで勝負してんちゃうわい!」と言ってやりたくなります。火口を見て高岳まで登って「余裕すぎてつまんなかったぜ。」くらいの感想しか持てないような登山者なら、ウチ帰ってテレビでも見ながらヒンズースクワットの世界記録でも挑戦してろや思います。

しかし、『阿蘇の登山で一番の危険は観光バスに轢かれることだ。』などのコメントには反論が難しいです。『龍の口(と本文中で形容されている火口)から駐車場までたった300Mだぜ!』とか言われると、『いや100Mじゃい!』と自虐的なツッコミも頭に浮かびますし。

もうちょっと、こう、『太古からの信仰の対象である霊山』としてのアピール、及び方針でいってくれないものかなぁ、と個人的には思うのですが…。

2011年9月3日土曜日

毎日が地獄です。


地獄のような毎日を送っているということを周囲に大きくアピールしていた原チャリ旅行者本西さん。

この場合、「あきらめるな!まだ若いんだし、生きていればきっといいことあるよ!」などと安易に励ましの言葉を掛けていいものかどうか迷いましたが、人として、また人生の先輩として、“スルー”はいけないんじゃないかと思い声をかけてみると、大学の英文科に在籍する18歳で、明るく、受け答えもしっかりしており、今すぐどうこういうことはなさそうなのでとりあえず安心しました。



翌朝には私に「今日からは毎日が天国ですっ!」と、どうとらえてよいのか若干理解に苦しむことを意気揚々と宣言されました。地獄から天国へ、精神的な浮き沈みが相当激しいらしいのは少々気懸りですが、まだ18歳、これから先さまざまな人生の艱難辛苦を乗り越え、強く生きていってくれるでしょう。


2011年9月1日木曜日

団体さん?


ここ数日、夕方以降阿蘇ベース前の駐車スペースに大きなバスが駐車しております。



「阿蘇ベース、団体さんで一杯なんじゃないか?」と思われそうですが、実際は運転手さんおひとりさまですのでご安心ください。

このバスを眺めながら、『このバスの乗客皆さんがウチに泊まったら満室かなあ…。』などとと想像するとニヤニヤと目尻も下がりますが、すぐにただの想像だと思い出すまでもなく思い出すので実際のところ目尻は下がりません。だた想像力はとても大事なチカラです。


…しかしながら、阿蘇ベースのポリシーとしてグループのゲストさんは8人まで、と決めています。なぜかというと、これは私の経験からですが、やはりグループ内で盛り上がってしまうと個人旅行者は隅に追いやられる傾向がある、ということへの開業当初からの対策です。

たまーーにですけど十数人の予約の電話がかかってくることがあり、そんなときはどれだけベッドが空いていてもお断りさせていただいております。後ろ髪はなくとも後ろ髪を引かれる思いになりますので、今後阿蘇ベースにご宿泊を考えられている、大変お目が高い(←自画自賛)皆さまは8名様以下でお願いしますね。

2011年8月31日水曜日

高岳外寝。


高岳頂上から南方に少し降りたところに月見小屋というのがあって、名前がなかなか風流ですのでいつかここにひと晩月でも見に行ってやろうと思ってました。

好天が続く今日この頃、ゲストさんも少なくなった(なってしまった)ことだし、宿は妻に任せることにして昨日行ってきました。



夕方5時頃から登り始め、久しぶりの山登り、なかなかに重い足取りでなんとか夕日が沈む前には高岳に到着しました。




それから月見小屋近くまで少し下り、人ひとり寝られるくらいの平らなスペースを探して外寝の準備(天気が良いので外寝にしました)。まあ準備と言っても、銀マット敷いて寝袋出すくらいですが。




そうこうしているといきなり寒くなってきました。Tシャツが汗でびっしょりです。「しまった、替えのTシャツ忘れた。」と言っても後の祭り。そのTシャツを脱いで、持ってきた薄いフリースジャケットを直に着ることにしました。Tシャツ乾いてくんないかなー、と大きく広げて100回ぐらい一生懸命上下に振りましたが、多分あと500回くらいやらないと乾きそうになかったのであきらめたのでした。

ズボンもけっこう汗で湿って寒いし、気持ちも悪いのでさっさと脱いでもうさっそく寝袋に入ることにします。

寝袋に入ると、暑くもなく、寒くもなく、かといってとりたてて快適でもないですが、やはり空を眺めながら外で寝る解放感はたまにはいいものです。

日が暮れて、段々と暗くなってゆく空をみているとそのうちすとんと寝てしまいました。

しばらくして目が覚めると、空には満点の星空!やはり他にあかりの無い山の上で見る星空は違います。

「あっ、流れ星!えーっと、何がいいかな。うーん、とりあえず、コレにしよう。阿蘇ベースにたくさんのゲストさんが来ますように。阿蘇ベースにたくさんのゲストさんが来ますように。阿蘇ベースにたくさんのゲストさんが来ますように。 …アレ、言えちゃった。なんだ人工衛星か。」

などとひとりボケてみたところでシューっと本当に流れ星が。結局起きているときにひと晩7,8個の流れ星を見ることが出来ました。なかなか普段こんなに長いこと夜空を眺めることがありませんが、見てると結構落ちますねー。ちなみに人工衛星は5機ほど見ました。


そんなこんなで気が付くと朝。周りは霧に包まれて真っ白。高岳の頂上から雲海を見下ろすという野望はもろくも崩れ去り、しょうがないので露で濡れそうな寝袋にビニールシートを巻き、二度寝を決め込んだのでした…。





そういえば『月見小屋』でしたっけ。月は全く出ていませんでした。それもそのはず、後で見たら昨夜は新月の次の日。星が良く見えて逆によかったですけど。

2011年8月24日水曜日

坊中地蔵祭りと熊本弁。


昨晩の『坊中地蔵祭り』、なんとか雨にも降られず、無事に終了しました。

まあ無事、といえば無事なんですけど、この日はなぜか羽虫が大量発生。地元の方もこんなの初めてと言ってました(お食事中の方はすみません↓)。





司会進行はテレビ、ラジオでご活躍のご当地タレント大田黒浩一さん。地元密着型のタレントさんですので当たり前かもしれませんが、もお、ばっりばりの熊本弁。しかも容赦ないスピードのマシンガントーク。私、けっこう聞き取れません。英語の聞き取りと同じで、ところどころブランクになっている虫食い問題のようです。



地元の方とお話してもそれほど分からなくて困ったことはなかったのですが、やはり本気を出してしゃべられるとけっこう分からないものなのだということが良く分かりました。


英語も面と向かって話すと、まずまず何言ってるのか理解できても、映画なんか見ると何言ってんのかさっぱりわからなかったりするのと本質は同じですね。


ちなみに私、東北地方に親戚がいるのですが、面と向かって話しても何を言っているのか聞き取れないことが多々あります。個人的に英語と同等のリスニングの難しさを感じます。


2011年8月22日月曜日

花火。


福岡から2度目のご宿泊、シラミズさん、オオムラさんの朗らかで快活な仲良し美女コンビ。

「今回はココに泊まるために阿蘇に来ましたっ!」

と、そんなことを言ってくれるおふたりには今後いいことがいっぱいあるでしょう。ってまったくいいかげんなこと言ってるわけじゃあないですよ。人を喜ばせたら、そのぶん後から自分にもそれが返ってくるのは、いってみればこの世の摂理ですから。



そんなおふたりは再来阿蘇ベースにあたって準備万端花火持参(ついでに言うと、お好み焼きを作るため、と山いもまで持参)。他のゲストさんも交えて、和やかでこじんまりとした花火大会が開催されたのでした。

そして、過ぎゆく夏のひとコマをしっかりと記憶に刻むように、最後の線香花火…。



明日は阿蘇ベース近くで開催される坊中地蔵祭り。雨がどうかなぁ…。