2011年7月29日金曜日

最後の最後で。


無残に割れたカウルをガムテープで応急処置。沖縄近くの離島で働き、明日の熊本から東京へのフライト前にこのバイクを引き取ってもらう予定の看護婦さんのひらさわさん、旅の最後の最後で痛恨の事故。カーブで中央線をはみ出してきた対向車を避けようとして曲がりきらずに転倒。車はそのまま行ってしまったそうです。本人は幸いにも骨に異常がある程の大けがまでは負わなかったですが、無傷と言うわけにはいかず、服も破れ手や足に傷を負ってしまいました。

中岳、高岳登山に行く予定だった彼女、病院で今日は大人しくしてなさいとのアドバイスにもかかわらず、『このまま最後の日をどんよりと過ごすわけにはいかない!』と当初の予定を変えることなく果敢に登山決行。

昨日もジョギングに出てましたし普段からかなり鍛えているらしく、かかった時間を聞くと普通の人よりかなり速いペースで登ってきたようです。

若干姉御肌的で、芯の強そうな印象でしたが、印象通りの強さを如何なく発揮されてました。全く逞しい。「登ってきてよかった―。」と後で言ってましたが、けが人ですのであまり無理なさらずお大事に。

旅での事故や病気が、後日笑い話になるくらいならよいのですけどねー。

2011年7月26日火曜日

絶対に譲れない。

自転車旅行中、韓国の李さん一行の突然の訪問。

李さん「こんにちは。今晩部屋ありますか?」(韓国語)

妻「はい、ありますよ。」

ここで間髪入れず次の質問。

李さん「辛ラーメン売ってますか?」



二言目ですかさずその質問が来るとは、『今晩は絶対に辛ラーメン!!』という並々ならぬ決意を感じさせます。

ウチでは辛ラーメンは売ってないので、その後、阿蘇ベースから徒歩10分程のスーパーへ行かれました。


そこで辛ラーメンを無事見つけることができ、卵入りの辛ラーメンで満足なディナーとなったようです。



めでたし、めでたし。

2011年7月22日金曜日

2日連続。

昨日ブログに書いた川が初めて視界に入ったとき、はなぢが出るんじゃないかと心配になるくらい一気にテンションが上がりました。

今朝になってもすこし熱にうかされたような、普段よりテンション高めの状態が続いているのが自覚できます。


「…よし、ほんなら今日も行ったれ。」

と、本日も行ってきてしまいました。

ホント、この川の水はうっとりと魅入ってしまうくらい澄んでいます。でも冷たい。さぶいぼ出ました。




とろけそうなくらい暑っつい日にまた行きたいです。


2011年7月21日木曜日

見つけた!

今日から夏休みだそうですが、夏になるずいぶん前から、夏に向けて泳げる、遊べる川を探していました。



それを今日見つけてきました!





実は日頃お世話になってるHさんに「あそこの川はキレイだよ。もう飲めるぐらい!」とマル秘情報を最近聞いたので行ってみたのですが、その言葉は全く大げさではなかったです。クリスタルガイザーもライバル視しているとウワサの(←阿蘇ベース調べ)素晴らしく澄んだ水でした。


今日はいまひとつ暑さが足りなくて長い時間水に浸かっていられなかったですけど、水中にはたくさんのヤマメやハヤ(だと思う。)たちが泳いでいました。




よく野田知佑さんの本をなかば涎を垂らさんばかりに読んでいた私にとって、魚と泳ぐっていうのは最高の娯楽です。今日はコーフンしました。



これから夏にかけてキレイな川で泳ぎたい方、ご案内します。阿蘇ベースから車でおよそ1時間ほどです。


2011年7月20日水曜日

最高記録。

今日、1000円札拾いました。人生最高記録。

落とした方の無念をこころに刻みつつ、有意義に使わせていただきます(←警察に届けんのかい!)。

2011年7月14日木曜日

マニア向け鍾乳洞。



以前ホステル仲間の染物と宿の中島屋さんから、熊本に観光地化がされてない洞窟があるんですが今度一緒に行きましょうか?とお誘いいただきました。

私はどちらかと言うと恥ずかしがり屋の為か、穴があったら入りたいとよく思う洞窟好きなので、散歩に行くかと聞かれてる犬のように、そりゃあもうゼヒぜひ行きましょう、とふたつ返事で言ったのでした。

そして昨日、中島さんと私、そして私のブログによく出るいつものYさんも誘い3人で行ってきました。なるほど、“知る人ぞ知る”場所だなあ、そして“知る人”はごく少数のマニア、までいかなくてもそれに近い人たちだろうなあ、という辺鄙な場所にありました。行ってみるまで知らなかったのですが、風神鍾乳洞と立派な名前も付いていました。

ムシムシと暑く湿度の高い森の中、洞窟の入口まで山道を下ると入口がありました。その入り口から寒い時に吐く白い息のような目に見える冷風がかなりの勢いで出ていました。涼しいっ!

中に入ります。今まで阿蘇で見つけた数ヶ所の洞窟とは比べ物にならないくらい奥が深い。しかし空気がどこからか入り、抜けているので、その阿蘇の洞窟たちとは違い空気が淀んでおらず、新鮮なので気持ちがいいです。

しばらく進むと水が流れている場所に出ました。枝道もところどころあり、先頭で案内役の中島さん、「あ、こっちじゃあなさそうですね。こっちかな。」などと頼りないことを言ったりします。深いところで膝上くらいになる洞窟内の小川をジャブジャブ進みます。川口浩探検隊の一員になったようで、楽しい。


その時だった!!!




小魚発見。

捕まえようとしたが逃げられました。


終点にある自然に作られたあるオブジェをみてYさん、興奮。

「これはまるっきり○○の○○じゃないですか!」と他の隠れスポットでも3、4回はおなじセリフを聞いた私にとってはおなじみのYさん発言。でも、ここのは今までのところより、納得。この洞窟が女人禁制(←中島さん曰く)の理由が理解出来ました。


帰路の休憩中3人のヘッドランプを消してみます。真っ暗闇。しばらくすると目が慣れ、、、ません。いくら待ってもなあんにも見えません。手を目の前数センチに持ってきても全く見えません。これがPitch darknessってやつか。なんでPitchなんやろ、などと考えつつ、漆黒の闇の中3人でスピリチュアルトーク(?)を繰り広げたのでした。


探検終了で洞窟から出ると外は雷雨。洞窟横の川で泥を洗い落としながら泳ごうと思ってたけどやや増水していたため、泳ぐのは断念。残念。

その後、通潤橋ちかくの有名なラーメン屋さん『おちか』で本日の締め。ウマい。探検隊気分を味わった楽しい一日でした。でもここの洞窟もゲストさんにおススメするところじゃあないかなぁ(案内する人がいないとちょっと不安)。


2011年7月10日日曜日

ホステルはそんなとこじゃあない。

九州北部もどうやら梅雨明けしたそうですが、昨日も雨が降った阿蘇です。梅雨明けしたからと言って突然ゲストさんが増えるほどの影響力が梅雨明けごときにあるはずもなく、あいかわらずの低空飛行が続いています。

そんなローシーズンな日々だし、雨ばっかり降ったし、実は私基本的には出不精だしで、最近はややフテクサレ気味に楽天でDVDなぞ借りて見てました。


タイトルに惹かれ借りてみたその中の一本、その名もズバリ『HOSTEL』。これは私のようなバックパッカーズホステル経営者や関係者は一度は見ておかなければいけないんじゃあないかと考えた次第です。タランティーノだし(←パルプフィクションなどは大好き)。


ちょいエロ。そしてグログロ。こいつが主人公で最後まで生き残るんだろーなと思わせるヤツがさっさと殺されたり、日本人旅行者役が日本語片言だったりと細かなユーモアも織り交ぜつつ、どこまでもグログログロ…。「な、なんじゃこりゃあぁ~!」、とジーパン刑事のように思った次第です。



今ウチがゲストさんが少なくて寂しい思いをしているのは、この映画をみた人が気味悪がって「バックパッカーズホステルなんて絶対ヤバいよ、」などと言いふらしてるんじゃあないかとすこし疑っている次第です。全く風評被害も甚だしい。


そういえばタランティーノっていったら、『フロムダスクティルドーン』なんて、とんでもない映画あったもんなあ。前半と後半の変わりように唖然としたのを覚えてます。期待を裏切るっていえばあれほど裏切る映画もあんまりないとおもいます。


最近見てなかなかよかった映画

・世界最速のインディアン
・カールじいさんの空飛ぶ家
・大いなる休暇
・96時間
・ウルヴァリン X-MEN ZERO

『HOSTEL』はもちろん入りません。因みにこの映画、ホステル経営者、関係者は必見!では断じてありませんのであしからず…。




2011年7月1日金曜日

幸か不幸かもってるのか。

一日中車でクネクネとした山道や、所々落石のあるような細い脇道をウロウロした帰りがけの国道で、信号で止まった後スタートしようとしたら、

「キュルキュルキュル…。」と車のどこからか不吉な異音が聞こえてきました。


「うおっ、どうしたどうした。」とあわてて歩道に停めて、雨がけっこう降っていましたが外に出てみると、右前輪のタイヤの空気がマンガのように抜けていました。明らかにパンクです。


国道とはいえ街中でもないし、暗いし、こんなに空気が抜けていたらタイヤを変えなければこれ以上は全く動けないし、こりゃーまいったなあと思いました。


真っ暗闇の雨の中でタイヤ交換なんて考えただけでウンザリだし、このまま車中泊して明日の朝明るくなって雨が止んでから作業した方がいいかなあ、などと傘をさしながら沈んだ気持ちでボンヤリとしていた時、ふと車の斜め後ろを見ると、そこはなにかの資材置き場になっていて、なんと上には屋根が掛っているではないですか。おおぉ、こ、これはラッキー!雨に濡れずに作業できるならやってしまおうか、とそろそろと車を屋根の下に入れました。でも暗いので作業が出来るのかと不安でしたが車の中をさばくるとなんとヘッドランプも出てきました。これなら大丈夫だろ。しゃーないからやるぞ、と外に出ました。


しかしそこには同じように雨から逃れてきたらしい大量の蚊が突然のごちそう(私)に大興奮して、無謀とも思えるほど勇敢な攻撃を仕掛けてきたのでした。殺らなければ殺られる状態でしたので、多くの屍を築きながらのとても困難なミッションでしたが、なんとか無事に予備のタイヤに交換し、被害もまあ10箇所程度に抑えることができました。ふぅ。



しかし、たまたまパンクして停車した街中でもない歩道すぐ脇に屋根。しかもたまたまヘッドランプも積んでいた…。やはり私は相当ラッキーです。“もってる”と言い換えても大きな違いはないでしょう。。“人生の幸運をまたひとつ消費してしまった”というシニカルな考え方も、あるいはあるのかもしれませんが、ここはシンプルに“ワタシ、もってる”で納得しておいたほうが精神衛生上よさそうなので私はそう考えることにしておきます。



この際、“雨の夜中、パンクをしてしまった。”という根源的な不幸について考えることは御法度です…。