2011年7月1日金曜日

幸か不幸かもってるのか。

一日中車でクネクネとした山道や、所々落石のあるような細い脇道をウロウロした帰りがけの国道で、信号で止まった後スタートしようとしたら、

「キュルキュルキュル…。」と車のどこからか不吉な異音が聞こえてきました。


「うおっ、どうしたどうした。」とあわてて歩道に停めて、雨がけっこう降っていましたが外に出てみると、右前輪のタイヤの空気がマンガのように抜けていました。明らかにパンクです。


国道とはいえ街中でもないし、暗いし、こんなに空気が抜けていたらタイヤを変えなければこれ以上は全く動けないし、こりゃーまいったなあと思いました。


真っ暗闇の雨の中でタイヤ交換なんて考えただけでウンザリだし、このまま車中泊して明日の朝明るくなって雨が止んでから作業した方がいいかなあ、などと傘をさしながら沈んだ気持ちでボンヤリとしていた時、ふと車の斜め後ろを見ると、そこはなにかの資材置き場になっていて、なんと上には屋根が掛っているではないですか。おおぉ、こ、これはラッキー!雨に濡れずに作業できるならやってしまおうか、とそろそろと車を屋根の下に入れました。でも暗いので作業が出来るのかと不安でしたが車の中をさばくるとなんとヘッドランプも出てきました。これなら大丈夫だろ。しゃーないからやるぞ、と外に出ました。


しかしそこには同じように雨から逃れてきたらしい大量の蚊が突然のごちそう(私)に大興奮して、無謀とも思えるほど勇敢な攻撃を仕掛けてきたのでした。殺らなければ殺られる状態でしたので、多くの屍を築きながらのとても困難なミッションでしたが、なんとか無事に予備のタイヤに交換し、被害もまあ10箇所程度に抑えることができました。ふぅ。



しかし、たまたまパンクして停車した街中でもない歩道すぐ脇に屋根。しかもたまたまヘッドランプも積んでいた…。やはり私は相当ラッキーです。“もってる”と言い換えても大きな違いはないでしょう。。“人生の幸運をまたひとつ消費してしまった”というシニカルな考え方も、あるいはあるのかもしれませんが、ここはシンプルに“ワタシ、もってる”で納得しておいたほうが精神衛生上よさそうなので私はそう考えることにしておきます。



この際、“雨の夜中、パンクをしてしまった。”という根源的な不幸について考えることは御法度です…。

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