(昨日の続き。)
あっちでもないこっちでもない、イヤ、でもココしかないかなというところで降りようとしますが、やはり難しい。でもやるしかない。他に方法はないのだ。
慎重に、慎重に…。ダメだ。やっぱり後ろ向きで降りた方がいいんじゃない?そう、慎重に…。あともう少し…。
もう少しで私の手が彼の足に届きます…。
ヨシ、(足)獲った!
肩に…、載せて…、まだ慎重に…。よしっ、もう大丈夫。着地成功!
と、なんとか無事に地上に生還することができました(←すこし大げさ)。
こうなると私としてはとてもウラヤマジェラシイ。Yさんが登れたのならば私に登れないハズはない。と、それから何度かトライしてみますが、滑るし、重心が壁のほうにどうしてもかからないし、これは危険、このまま登ると落ちるリスクが高い、ってゆーのが感覚的に分かります。
ケガはしたくないし…。うーん、ダメなのか?このまま登れないで次回上のほうからトライしてみるか?しかしそれはなんか悔しい。と壁を見つめ悶々としていると、それを察してYさん、
「もう一回やってみましょう。」
そうだな、よし…。もう一丁!
「Yさん、肩貸してください。」と彼の肩を借りて、今度は彼が登ったルートとは違うルートでトライしてみます。肩を借りるとひとつ上まで手が届きます…。ガシッ、と右手が岩の引っ掛かりを掴みました。…これは…、イケそう…。そして、グイッ、グイッと体を上に持ち上げ…、
や、ヤリマシタ!登頂成功!
そして念願の滝を見に、奥へ。
その場所は確かにここ何年も人が入り込んでないだろうと思われる、静謐な別世界。十数メートル程の高みからサラサラ、キラキラと透明な水が静かに流れ落ちておりました。
苦労して登って、なんとか登れて、よかった…。写真はありませんが…。
同じようにして無事段下の地上に降りると、Yさんとハイタッチ。
その後、洞窟に行ったりその他道なき道をひたすら歩きまわった一日でした。
こんなふうにして過ごした一日でしたが、遊んでいるというわけではなく一応仕事の一環です、、ってあんまりこれ以上言い過ぎると信用を無くしそうですね…。
この日の教訓めいたこと―
『ムリだと思うようなことでも、ムリだと決めつけるのは早いかもしれない。考えながらトライし続ければ突破できてしまうこともままある。』
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このスリッピーな岩、縮みあがっちゃいますねえ。ぼくだったら「引き返す勇気!」なんていう教訓めいた言いわけを唱えながらUターンしたことでしょう(笑)
返信削除ああそういえば、『引き返す勇気!』なんてフレーズも頭に浮かびましたねぇ。とにかく最終的になんとか登れてよかったです。
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