2011年11月12日土曜日
車椅子ひとり旅。
久しぶりに火口へ行ってきました。あまりゲストさんを連れて行くことはないのですが、掃除も早く終わったことですし(=ゲストさん少)、たまにはホスピタリティを発揮してフランスのGianさんを連れて行ったのでした。彼は足が不自由なため車椅子生活なので、まあそれも私の溢れるくらいあるわけではないホスピタリティが発揮された理由と言えば理由です。
しかし正直私はとても感心してしまいましたね。全く歩けない車いす生活なのに、ひとりで海外旅行って…。皆さんはどう思われるでしょうか?私はすごいことだと思います。
もちろん電車バスの乗り降りなど様々な場面で人の助けが必要です。とにかく人の助けは借りたくない、と肩ひじ張るでもなく、卑屈にもならず、上手に助けを借りつつ感謝の心も忘れない姿勢が絶妙です。これは簡単なことではありません。才能もあるでしょうが、おそらくそれは彼が長年培った生きるために必要な特別な技術なのだと思います。
この前日、ある黒川温泉行きのバスで、彼が何時のバスに乗りますと伝えていたにもかかわらず運転手さんが“めんどくさいのはごめんだ”とばかりに訴える彼を無視し、仕方が無いので這いずりながらなんとか自力でバスに乗ったのだと聞きました。憤っているわけではなく、淡々と、そんなこともあるよと言う感じで言うので余計に日本人として情けなく、申し訳ないなあという気持ちになりました。
まあそんな前日のエピソードも、私の溢れるくらいあるわけではないホスピタリティが発揮された理由と言えば理由です。3泊しても火口を見ずに行くところでしたので喜んでくれたんじゃないかと思います。
(クレープを作るGianさん↓。ごちそうさま。)
ちなみに阿蘇ベースは全くバリアフリーではなく、部屋も全て2階にあり、もちろんエレベーターなどはなく階段を昇るしかないので、彼の場合じつは電話でやんわりとお断り方向でお話したのですが、どうしてもウチに泊まりたいとおっしゃるのでまあそれならとOKしたのでした。基本、車いすの方に優しい宿とは言い難いことをご留意下さい。
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