2012年1月6日金曜日

ちょっと提案。

山は白く、冷え込みの厳しい最近の阿蘇ですが、あるゲストさんが先日の朝、バスに乗ってロープウェイ乗り場に着き火口まで歩こうとしたところ、特に説明もなく「火口まではロープウェイでしか行けません。」と言われたそうです。

ハテ?ロープウェイ乗り場から火口まではロープウェイ、車(有料道路)、徒歩(20分弱程度)で行くことができるはずです。火口エリアが火山ガスのため進入禁止にはよくなりますが、その場合ロープウェイもストップしているはずですが…。

…どうやら道路が凍結しているため危険だ、ということらしいですね。そうですか。そりゃあ道路が凍ってたら滑りやすいし危ないのはわかります。しかしそれで「火口まではロープウェイでしか行けません。」はどうなのかと思いますね。「アンタ今火口まで歩くだなんて、滑って転んで骨折るよ。悪いこと言わないからロープウェイ乗りなさいよ。」などと言うべきだと思います(別におばちゃん口調でなくてもいいですが)。

たとえそんな忠告を無視して歩いて行って、ホントに滑って転んで骨折ったとしてもだれの責任でもなく自分の責任じゃないですか。


そのゲストさんは歩いて行けると聞いてたのにおかしいなと思いつつも仕方が無いので往復のチケットを買い、火口までロープウェイで行き、その後砂千里(火口東側に広がる、ちょっと地球じゃあないような風景の場所)あたりをウロウロ散策し、帰りはロープウェイを使わずそのまま歩いて戻ったのでした。片道分は結局使わずじまい。

片道600円往復1000円が安いか高いかの問題ではないですが、たいした説明もなく、『ロープウェイでしか行けない』では、「この壺を買わないと身内に不幸が起こるよ。」という新興宗教の手口とそう大して変わらないような気がする、というのはかなり言い過ぎのような気もするのでそこまではいいませんが、まあ日本的な過剰保護の帰結というのかなんなのか…。


ヨソもんが生意気なことを言うようですが、とにかく『世界の阿蘇』にふさわしい運営をしてほしいものです。


この際ついでにもういちど個人的な提案をすると、火口のガス規制も

「今火口見に行ったら、アンタ死ぬよ!!そこでハイ、ガスマスク。定価5000円のところ、今ならなんと3000円ポッキリ!レンタルだったらたったの500円だよ!」などと規制中もガスマスクで火口見学をさせたらいいと思います。

『世界の阿蘇』としては提案する私としても少々品の無いやり方のような気もしますが、ようするに『今火口に近づくのは危険だけどどうしても見たいなら自己責任で見てね。マスク外したら死ぬからね。』とするのはダメでしょうか。



雨の日のカルカッタのリキシャマンのように、火口規制がかかると売り上げ倍増間違いなしです(…品は無いかな、確かに。)。

2 件のコメント:

  1. いつも楽しく拝見しています。
    今年もASO BASEさんにとって素晴らしい年になりますように。

    ところで、例の火口の話は本当に腹立たしいことで、熊本の恥だと思います。
    過剰保護とかではないと思いますよ。
    私も観光客として訪れたとき、そう言われてロープウェイを使いました。晴れた夏の日でしたよ。
    もう15年くらい前のことだから、ずいぶん長い年月そういうことをしているのだと思います。いまだにそうなのかとガッカリします。儲けたい人がいるのでしょう。
    地元の人やガイドでもないかぎり、何度も火口を訪れることがないから表面化しにくいのでしょうか。

    どうせなら往復千円でも乗ってみたくなる素晴らしいロープウェイにしてほしいですね。

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  2. 匿名さん、コメントありがとうございます。
    晴れた夏の日…。うーん、そうですか。
    今回初めてゲストさんから「ロープウェイでしか行けませんと言われた」と聞いたので、さすがにいつもいつもそう喧伝しているわけではないと思いますが、気をつけてほしいものです。

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