未だによく覚えているんですが、私が小学生だったある日、親の友人夫妻が2冊の漫画『鉄腕アトム』を私に買い与えてくれました。
そのうちの1冊が、鉄腕アトムのエピソード中最高傑作との呼び声高い『史上最大のロボット』でした。もう1冊のほうはあまりどんな話だったか覚えてないのですが、この『史上最大のロボット』だけははっきり覚えています。それこそ何回も何回も繰り返し読みました。
多くの皆さんがご存知のように、このエピソードは後に浦沢直樹さんによって『PLUTO』としてリメイクされております。
さて今回突然何の話や、とお思いでしょうが、この『史上最大のロボット』のクライマックスシーン、プルートゥとアトム、そしてボラーとの最後の決闘の舞台が阿蘇山だということ、皆さんご存じだったでしょうか。
もし、アトムに負けたら自爆装置が作動し、大爆発を起こすというプルートゥが言います。
「おれが爆発しても、この阿蘇山の頂上なら人間には決して迷惑はかからない。」
現在ならば“観光客がプルートゥの爆風に巻き込まれ死者多数”というニュース速報が流れることになるはずです。
この連載時期は昭和39年6月~昭和40年1月でした。そのときの阿蘇山のイメージと言えば活発な火山活動で知られる危険な人跡未踏の地だったということでしょうか。
現在では火口のすぐそばまで駐車場があり、火口横は歩きやすくアスファルトで固められています。
世の中便利になりました。
いろんな考えはあるでしょうが、便利すぎて味気ない、と私なぞは思ってしまいます。折角の阿蘇なのに…。
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