2010年1月14日木曜日

絶対に負けられない戦い

開業して1ヶ月以上経ちますが、ずーっと置いてあった棋盤に初めて食いついてきたお客さんが現れました。ピアノも弾ける海軍軍人、Brendan少尉(22歳)です。

「これは何?」
「これはショーギ、ジャパニーズチェスさ。」
「やり方教えておくれ。」
「いいよ。」

てな訳で、駒の呼び名から、動かし方、最初の並べ方等の基本的なルールを教え、いざ勝負です。

実際私は将棋を指すことなど高校生の時以来ではないかと思いますし、将棋好きの人を除いた将棋の強さを5段階評価しても恐らく2くらいの実力しかないでしょう。しかし、言ってみれば私は彼にとって将棋を教えた先生、師匠にあたります。いつか師匠も弟子に抜かれるときが来るかもしれませんが、先程まで駒の動かし方も知らなかった人間に1日2日で抜かれてしまっては、心に一生残る傷を負うことになります。絶対に負けられない!、と心の中でつぶやき、フレンドリーマッチ気分のBrendanに羽生にらみをあびせかけます。手加減一切なし。焦れる彼に構わず10数分の長考も挟みます。本気ですから。意地とプライドがかかってますから。



・・・勝ちました。3戦3勝。心の中でガッツポーズ、そしてどや顔。どうだ、参ったか!








・・・大人げないですかね?

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