2010年6月20日日曜日

プチ旅行 to 阿蘇観光ホテル③





前回の続き。


ここからは舗装道路。でも車など全く通らないのでまだキキは放したまま。




しかし暑いな。キキも暑そうなので何度も水をやります。自分が今どのあたりを歩いているのかいまいちわからないけれど、とにかく北へ進めば米塚あたりに辿り着くだろうとどんどん進みます。そのうち時折車が通る道路に合流。ここからは紐をつけて歩きます。

ん、キキ。どーした、座り込んで。なに?“アツイ ツカレタ”?なんだよ、オマエ犬だろ。犬ってもっと体力あるもんじゃあないんか?まあでも、すでに暑い中4時間近く歩いてるからな。そんだけ歩いたこと今までないもんな。ほら、犬用ソーセージ、これで元気出せよ…。



そして「さ、行こっ」と紐を軽く引っ張ると、引きずられるようにとぼとぼと再び歩き出します。もう決して私の前を歩きません。
ホラ、杵島岳が見えたぞ。どうやら道は間違ってなさそうだ。頑張れ、もう少しで米塚(と呼ばれるとてもかわいらしい山)が見えるはずだ。時折休憩を入れ(道路わきにへたりこみます)、ソーセージと水を与え(よほど疲れているのか、いつものようにがっついて食べません)、「ホレもう少しだ、キキ。ガンバレガンバレ。」と励ましつつようやく米塚が現れました。米塚からASO BASEまではまだ歩くとかなり遠いので、当初の予定通り父に迎えに来てもらうように30分ほど前に電話しておきました。米塚近くの駐車場にはすでに父が待っていました。

「キキ!」と呼ばれて、いつもなら猛然とダッシュするはずなのですが、今回は砂漠の遭難者がオアシスを見つけた時のようにへろへろ、よたよたと最後の力を振り絞って父のほうに走っていきます。

ゴォーーール!

よくがんばったな、キキ。でもヒトはまだ平気なのに、5ヶ月の子犬とはいえイヌがこんなにもバテるもんだとは思いませんでした。

ASO BASEに帰着したキキは、いつもの縁側にへたり込み、ようやく安心しきった表情でこう言いました(言ったように見えました)…。



“ヤッパリ ウチガ イチバン ダネー!!”



今後、キキが私とプチ旅行に行きたがるか、行きたがらないかは今のところ不明です…。


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