2010年12月30日木曜日

感心なご家族

上は小学校5年生、真ん中は7歳、下は2歳の男ばかりの3兄弟、ペルー人のお父さん、日本人のお母さんのアルテスさん一家。京都からお車で10時間程、すっ飛ばしてお越しです。

すてきなご家族で、私達はいろいろと感心してしまいました。


到着時、私が荷物を運ぶのを手伝おうとすると一番上のお兄ちゃんが「あ、ぼくがもちますよ。」と私が持っていた荷物を横取り(←誤用)しようとします。私はすっかり感心してしまいました。


何気なくご家族の様子を見ると、皿洗いなどお母さんのお手伝いはもちろん、末っ子のめんどうもよくみます。「こんにちは。」「おはようございます。」、あいさつもきっちり。うーん、感心だ。

なんでこんなに好少年なのか?その理由のひとつは、お父さんでしょう。

「階段は走っちゃアカンやろ。」

「ソファは遊ぶとこちゃう。」

子供たちは、すぐに言うことを聞きます。関西弁ペラペラの冗談好きでたのしいお父さんですが、子供たちにとってはけっこう恐いお父さんだったりするんじゃないかなと思います。

阿蘇ベースでは幼児のゲストさんにはぬいぐるみを貸してあげたりするのですが、そのぬいぐるみでかわいらしく遊んでいた真ん中の子と末っ子のやりとり、

「アベル(一番下の子)ー。このイヌ100円ですよー、ほしいですかー。」

そばで聞いていたお父さん、

「命あるもの100円とか、お金で売ったらアカン。」

私は秘かに(おおっ!)っと感心してしまいました。


ほかにも、この真ん中の子がお母さんに言った言葉が、これがまたいいんです。

「ママ、明日もうお仕事やろ。たいへんやなー。でもここふつか(阿蘇に来て)休めてよかったやろ。パンくんおもしろかったしなー。」

私は、(イヤ、末っ子のめんどうみたり、ごはん作ったり、山へ行ったりで、かなり忙しそうだったけど。)と、こころの中で軽くツッコミはしましたが、母を思いやる優しい言葉に静かに感動したのでした。

末っ子は今までで一番手がかかる子だそうですが、まーかわいらしい。何を言っているのか全く分かりませんが、私の手を引っ張って何ごとかいろいろ私にしゃべりかけてくる位馴染みました。


お帰りの日の朝、一番上の兄ちゃんが何気なく言った言葉、私は聞き逃しませんでした。

「あと3時間半で帰るのか―。もっとここにいたいなー。」


も少し大きくなったら、またおいで。今度はひとりででも。

2010年12月27日月曜日

銀世界。

「○○くん。今年は2人で迎える初めてのクリスマスだね。来年も、再来年もずーっと一緒にいようね!」

阿蘇クリスマスバルーンフェスティバルの会場でMCの方が会場に来ているカップルさんのメッセージを読み上げていました。


私はひとりごとにしてはやや大きな声で、「アホか。」と呟きます。




そんなこんなで今年が最後となる阿蘇クリスマスバルーンフェスティバルが先日行われました。

24、25日両日とも強風のためバルーンイリュージョンは残念ながらバーナーイリュージョンとなってしまいましたがたくさんのひとたちがバーナーの強力なファイヤーで暖まりながら冬の夜空を彩る花火やアトラクションを楽しんだのでありました。

来年はバルーンフェスティバルに変わるイベントが企画されるとか、されないとか、そんなお話もあるようですので、とりあえず来年にも期待しましょう。



昨晩は一生懸命雪が降っていましたので、本日、外は一面の銀世界。雪国の人には鬱陶しいものでしょうが、雪の降らない、積もらない地域の人たちにとっては雪はエンターテイナー(私にとってもそうです)。オーストラリアのMarcusさんにとってはもっと珍しい光景でしたので、よろこんでいたようでした。


今年も残すところあと4日です。皆さん、よいお正月を迎えられるよう、残りのお仕事がんばってください!

2010年12月21日火曜日

That's the bottom line.

スッと頭に入りやすい英単語、熟語もあれば、なんど聞いたり、読んだりしても、「えっーと、何だったっけ、」というものもたくさんたくさんあります。


今朝、インターネットで『If Attacked by a Florida Panther "Don't Run, Fight"(フロリダ豹に襲われたら、逃げずに戦いなさい)』という見出しの記事がパッと目に付いたので、この先いつか豹に襲われた時の為にと読んでみました。

で、読んでいるとまた出てきました。

“that's the bottom line.”

この“bottom line”、結構いろんなところでよく使われるのですが、いつも引っかかってしまいます。


意味としては


1. 最終的な収益[損益]、純損失、純利益、総決算

【語源】計算書の最下行(bottom line)に集計結果が記入されることから。

2. 最終結果、結論

3.〈話〉肝心[主要]なこと[点]

4.〈俗〉女性のヒップの線

(スペースアルクさんより抜粋)


上記の2と3の間でいつもどっちだろうと思ってしまうんです。

例えばオックスフォード現代英英辞書にあった例文、

The bottom line is that we have to make a decision today.

これは、

(最も重要なことは、今日決断を下さなければいけないということだ。)

(つまり結論としては、今日決断を下さなければいけないということだ。)

と、似てるけど違う、ふたつの意味にとれてしまうと思うのです。もちろん前後の文脈によってはっきりとどちらの意味か確定できるのでしょうが、私程度の英語力では、とっさの判断がつきかねたりします。



The bottom line is, こんな文章も可能でしょう。


The bottom line is, a woman's bottom line is the bottom line.

(つまるところ、女性のヒップの曲線が最も重要なことだ。)


…記事の内容とは全然関係ないはなしですみません。

The bottom line is, 豹に襲われたら逃げずに戦ったほうが助かる確率が高いそうなので、これは皆さんひとつ覚えておいてください。

2010年12月20日月曜日

チキン南蛮は宮崎。

先日兵庫県からお車でお越しの永井さんに、「宮崎でチキン南蛮食べてきましたよー。」と言われました。

チキン南蛮は宮崎発祥、チキン南蛮と言えば宮崎、宮崎と言えばチキン南蛮(そこまでは言わないか)、ということを、私はその時初めて知ったのでした。


「そんなことも知らないんですか!?」とまでは言われませんでしたが、まるで私が日本の総理大臣を知らないかのごとく、とても意外そうなリアクションをされたので私はすこし恥ずかしくなってしまいました。


しかし、愛知県で育った私は、いわゆる『ほか弁』でしかチキン南蛮というメニューを見たことがなかったですし(いや、あったのかもしれないけど目に留まらなかった)、チキン南蛮弁当、もとい、チキン南蛮の由緒を気にする人も周りに誰もいなかったので、これは致し方ないと言えるでしょう。


そして本日、お仕事の関係で阿蘇ベースに長期滞在中、宮崎出身のプロの料理人である渡部さんに本場チキン南蛮の作り方をご指南いただきました。なるほど、アレ入れて、そーやって、こんなふうに作るんですね。意外と簡単。バッチリ覚えましたよ。

そして、いただきます。

…うん、ウマいっ!!

あっ、写真撮るの忘れた!

2010年12月11日土曜日

Aso Christmas Balloon Festival FINAL

毎年クリスマスに阿蘇の冬で盛大に開催されるイベントと言えば、『阿蘇クリスマスバルーンフェスティバル』です。




今回で13回目を迎えるバルーンフェスティバル、なんと今回が“FINAL”、最後だそうです。残念!

私は昨年初めて見に行ったのですが、強風の為バルーンを膨らますことがNGになり、下の写真のようにバルーンなしファイヤーで会場を暖めていました。




やはり熱気球のイベントとなると、やはり天候に大きく左右されますので、今までの12年間も毎年天候との戦いだったようです。


ことしはバルーンフェスティバルとしては最後になります。天候に恵まれ、私は見たことがないバルーンイリュージョンが予定通り行われることを祈ります。そして、また来年は形を変えてまた何か大きなイベントが開催されることを期待しています。


12月24、25日、聖夜の阿蘇の屋外は間違いなくかなり寒いですが、バルーンの幻想的な光と冬の夜空を彩る花火で、老いも若きも、カップルもシングルも、来場されるすべての皆さんを暖めることでしょう。


ちなみにその日、ASO BASE BACKPACKERSは、今のところ、「タスケテオクレー。」って言いたくなるくらい空いてますので、みなさまのお越しをお待ちしてます…。

2010年12月5日日曜日

霊?

阿蘇にはサムライの幽霊が出るみたいです…。




ジェイソン“メイヘム”ミラー似のオーストラリアのBillさんから、昨晩近所のコンビニで撮ったという心霊写真をいただきました。



かなり、はっきり写ってます…。








店員さんに憑依しようとしてるのか…?






結構、良い霊なのかもしれません…。

2010年12月4日土曜日

Best Atmosphere Award

ロンドンの消印で差出人不記載のあやしい郵便物が阿蘇ベース届きました。

何だろうと思って開けてみると、ウチが登録している海外の宿予約サイトHOSTEL BOOKERSからの月間Best Atmosphere Awardの記念品でした↓。




へ、9月のBest Atmosphere Award?そうなんですか、それはどうもありがとうございます。


宿に泊まったゲストさんの評価により、

atmosphere(雰囲気) 
cleanliness(清潔さ)
staff(スタッフ)
value(対価)
special recognition(特別表彰)

のそれぞれの部門の優秀な宿をHOSTEL BOOKERSが月別に選別している“らしい”のです。

“らしい”というのは、「どれどれ、それじゃあ9月のCleanliness賞はどこの宿が取ったのかなー?」と疑問に思ってHOSTEL BOOKERSのホームページを探してみても、どこをクリックしてもそんな情報は見つからなかったからです。

ふーん、そうか。これは、私のようにこうやってブログやホームページで「賞、獲ったどー!」と発表してもいいよー、ってことなんですかね。

例えば、ベストジーニスト賞が『発表は発送をもって代えさせていただきます。』だったら、賞をもらった人はすこしさみしくなるのではないかと思います(個人的にはそれでも全然構いませんが)。

まあ、自分から言うにしても言わないにしても、賞をもらった宿にとってはありがたいことですし、HOSTEL BOOKERSにとっても、こうやってブログに書かれたり、ホームページで発表されたりすることは多少なりとも名前が広がることなので、これもいいことなのだろうと思いますし、結局誰もソンはしなさそうなので、きっといいことなのでしょう。


そんな感じですので、このような月間賞をとることがどのくらいスゴイことなのかというと、はっきり言ってよく分かりません。私の勝手な想像ですが、学校の写生大会で佳作に選ばれる、とか、運動会のクラスのリレーの選手に選ばれる、くらいのスゴさなのではないかという気がしています。


「イヤイヤ、甲子園に行くくらいスゴイことだよ。」とか、「イヤイヤ、給食当番くらいだよ。」とか実際のところをこの業界に詳しい方は教えていただきたいものです。

2010年12月1日水曜日

1歳未満。

ウチの横の道が小学校の通学路になっているので、キキが小さい頃は子供たちに結構人気がありました。

未だに下校時など、「キキー!キキー!」と元気に呼んでくれるコアなファンはいるようですが、二本足で立つと低学年の子供たちより大きかったりするので、散歩の時などキキがヨロコんで飛びかかろうとすると、結構怖かったりするみたいです。


犬の成長って、しかし、切なくなるくらい速いですね。ウチのキキはまだ1歳にもなっていないのですが、冷静にキキの顔を観察すると、犬としてすでにおっさんのような風格が漂っているように見えるときがあります。ひいき目に見ても美犬とは言い難いですし、オスかメスかの街角アンケートを実施したら、おそらく10人中7~8人はオスと答えるのではないかと想像します。





それでもフレンドリーで甘えん坊でヒト好きな気のいい乙女です。

かまってやれば、キキは間違いなくおおよろこびしますので、犬好きの方はひとこと言ってもらえればスグ連れてきますよ。

2010年11月30日火曜日

Mr.Cornelius

彼の名前はMr.Cornelius Yak

中国原産のミドリヤクの仲間です。




というのはまんざら冗談でもなく、オーストラリアからアジア全域長期旅行中8ヶ月目、Davidさんの中国からの旅のお供です。

バックパックを背中に、そしてMr.Corneliusさんを小脇に抱えながら玄関から入ってくるなり、「Hello! His name is Mr.Cornelius Yak.」と、奇妙に高いテンションで他己紹介してくれた彼を見て、ちょっと変わった人が来たなぁ、などとほんのすこしだけ心配したのですが、誰にでもとてもフレンドリーで、意外と(失礼。)まともだったので安心しました。



私は、カレ、ウシじゃない?と当然の疑問をぶつけてみたのですが、Davidさんによると、やはりヤクで間違いないようです。



Davidさんは出発の朝、カンタンで奇妙な朝食を作っていました。残ったパスタをフライパンで炒めて、味付けは醤油と中国のお土産、本場の豆板醤のみ。

興味を示していた私達を見て、こころやさしい彼はすこしおすそ分けしてくれました。



うっ、ウマい…。

お世辞ではありません。本場の豆板醤、恐るべし。


食べるラー油の次のブームとして豆板醤が来る日も、そう遠くないかもしれません…。

2010年11月27日土曜日

山歩きシーズン。



12月が近いこの時期の阿蘇、寒いことは寒いのですが、歩いていれば体も暖まりますし、天気さえ良ければまだまだ山歩きには絶好のシーズンと言えるかと思います。

それにしてはゲストさんが少ないので、もう一度大きな声で言っておきましょう。まだまだ山歩きに絶好のシーズンですよぉぉーー。


ゲストさん少ない。 → 掃除が早く終わる。


というわけで、久しぶりに妻も連れて、彼女は行ったことがない知る人ぞ知るおすすめルートを歩いてきました。


天然の橋に…







天然の穴(中はなかなか広く、上部に空いた穴から外に出られます)。








時間切れの為途中で引き返さなければならなかったのは残念でしたが、太陽の光を浴びてキラキラと輝くススキ野の山肌に、毎度のことながら、「阿蘇ってウツクシイなー。」、と目を細めつつため息を洩らすのでした…。

2010年11月24日水曜日

阿蘇坊窯出展

ASO BASEから歩いて20分弱の窯元、阿蘇坊窯さんで年に2回開催される窯出し展に行ってきました。

屋外展示場がスゴイんです。

山道を歩いていくと、道の脇の岩の下や林の中にぽつんぽつんと作品が展示されており、その道の終点には自然の崖があり、向かい側の絶壁の斜面に作品が整然と陳列されている、というドラマティックな演出で見る人をアッと驚かせてくれます。




窯出し展が終了しても、この屋外展示は続けられてます。





陶芸家というと、それだけでなんとなく海原雄山のような、気難しくやや高齢な方を想像しがちですが(私だけ?)、阿蘇坊窯の山下さんは私と年齢も近く(つまり、若くもないけどそれほどトシでもない)、いろんな経験をされているとてもユニークな方です。今回の窯出し展では、山下さんの弟さんもお手伝いにみえてまして、すこしお話をする機会がありました。弟さんは弟さんで、彫刻家であり、認定された伝統工芸士です。


修行時代のビンボーばなしや、モロッコのサハラ砂漠で飲み水が無くなり死にそうになったはなしなど、この兄さんにしてこの弟だな、と妙に納得した次第です。


兄弟揃って、どちらかというとあまり一般的とはいえない人生を歩んでいるのは痛快です。弟さん、「勉強はキライだった。」と言ってました。就職活動に躍起になっている学生さん達には、道はそっちだけじゃないかもよ、とヒントになりそうなご兄弟です。


そしてコチラは山下さんとこのネコ、以前名前聞いて今は忘れてしまいましたが、むかしの彼女か?というようなヒト(女性)らしい名前だったことは覚えてます。



ネコらしいツンデレ具合でした…。

2010年11月19日金曜日

懐かしくは、ない。


音楽好きスペインのFrances夫妻の日本のお土産はなかなかユニークです。




日本歌謡史のレコード。


表。


『君の名は』は、かろうじて知ってます。


裏。



力道山は、みんな知ってます。



さすがに、懐かしくはないですが(生まれてませんので)。



3枚のうち1枚はオマケで、タダでもらったんだよ、とうれしそうにおっしゃってました。



おふたりが気に入る曲があるといいですね。

2010年11月14日日曜日

1 year anniversary



先日ASO BASE BACKPACKERSは無事1周年を迎えることが出来ました。
告知も無しで、ひっそりと迎えてしまいましたが、しっかりと二日酔いにはなりました。


阿蘇ベース立ち上げにご協力いただきました皆さま、この1年、いろいろな側面から阿蘇ベースを盛りたててくださった皆さま、この1年の間にご宿泊いただきましたゲストの皆さま、こころより感謝申し上げます。本当にどうもありがとうございました。


1年間を通して、良かったこともたくさんありますし、反省するところもたくさんあります。

阿蘇ベースの『伸びしろ』はまだまだまだあるのです。


あそこをこんな風に変えたり、ここにあんなものをふやしたり、そんなものを作ったりしたらおもしろそうだ、等々改善したい箇所や試してみたいアイディアは結構いっぱいあるのですが、なにぶん私はスピードに欠ける面がありますので、ぼちぼち、じわじわと、一歩一歩、阿蘇ベースを進化させていきたいと思ってます。


「(この仕事は)短距離走じゃないから。」


いつもお世話になっているホステルオーナーのI社長から阿蘇ベース開業前にいただいたアドバイスのひとつです。


1年目が終わり、2年目に突入。ホステルとしてまだまだかけだしです。

みなさま、今後ともASO BASE BACKPACKERSをよろしくお願い致します!



We have had one year anniversary the other day.

Thank you for coming to Aso and choose to stay at ASO BASE BACKPACKERS.

We are greatly appreciate your warm support and we will step by step, keep improving our hostel for sure!







写真は宮地のパン屋さん柑七(かんな)さん作の記念クッキーです。スペリングにツッコミどころはありますが、そんなことはどうでもいいのですっ!K先生、私達は全く何もしてないのでとてもカタジケなく思ってますが、本当にどうもありがとうございましたー!

2010年11月11日木曜日

有為転変

阿蘇ベースでは職場体験学習を受け入れています。今回が3校目(一年に一回だけかと勝手に思ってましたので聞いてないよー、という感じですが。)で2名の女子中学生が今週勤務してます。




バックパックにセサミストリートのアーニ―を磔(はりつけ)ながら旅行しているオランダのCastagna兄弟と英語での小会話を、気持ち得意げに披露していると、横で聞いていた職場体験中学生のひとり、えみりちゃんが「カッコいい」と小声で連発しています。

ま、まいったなー、などと一瞬思ったのですが、やはりそういうわけではなく、その兄弟の弟さん(かな?)のことでした。


ふむ、なるほど。言われてみれば上半身裸の海パンスタイルが似合いそうな、オランダ人なのになぜかラテンの風を感じる、リッキーマーティン系ハンサムさんです。


彼女たちに言ってみました。

「彼、リッキーマーティンに似てるね。」

ウケを狙ったわけでは全くないのですが、なぜかキャハハと黄色の愛想笑いがあがったのでした。


しばらくして、ハッと疑問が浮かびました。彼女達、リッキーマーティンを知っているのか?と。


聞いてみました。



知らない、とのこと。

ガーン。やっぱり。


ラテン系ハンサムの代名詞と言っても過言ではなかった彼なのに、今の中学生は知らないんだ。避けようとしても耳に入ってくるくらい、そこいらじゅうで彼の音楽が流れていたのはそんなに昔なのか…。




リッキーマーティンに時の流れを想ふ秋の夕暮れ…。

2010年11月6日土曜日

Tongue Twister

いつも結構クダラナイことを考えながら掃除をしているのですが、本日清掃中にひとつTongue Twister(早口言葉)がひらめきました…。


長州 choose you chase you choke you

(長州 あなた選ぶ あなた追いかける あなた首絞める)






ジャングル黒べえがしゃべっているような訳になってしまいましたが、ぜひ続けて3回言ってみてください。超スピードで。

2010年11月5日金曜日

秋晴れの高岳にて。

昨日はキリッと肌寒くも抜けるような青空で、風も弱く完ぺきな山歩き日よりでしたので久しぶりに高岳に登って来ました。



高岳頂上の少し下に、月見小屋というなんとも風流な名前の小屋があります。月見小屋というくらいなので、天気のいい日にひと晩泊って月でも眺めたらえーだろーなー、とずーっと前から思っていたのですが、なんやかやと忙しかったり、天気が悪かったりしているうちにすっかり寒くなってしまいました。でもそのうちやったろうとは思ってます。




その月見小屋の近くを歩いていると、奇妙に人為的に石が並べてあることに気が付きました…。





(むむ、コレは一体何だろう??)

大昔の住居跡?

阿蘇の地上絵?

カタカナの“カ”のように見えるけれど、嘘か誠か押戸石にも刻まれているといわれている古代シュメール文字??

ロマンに満ち溢れたいろんな想像が頭の中を駆け巡り、(ひょ、ひょっとしたら大発見かも…。)と一気にテンションが上がったのでした。


どきどきしながらそのあたりを見回すと、すぐ横にも十字に並べられたような石の連なりが!よく見るとそこから北西方向に続けざまに石を並べてあり、文字のようなものが書かれているように見えます。

『カ』に見えるなぁ。

『+』?いや『ナ』っぽいなぁ。

次のコレは、も?『モ』?(…イヤな予感。)

次、『リ』(だぁぁぁーー!)




…そしてご丁寧に

『サ』『ト』『シ』

まで、フルネーム揃ってました。




カナモリサトシくんへ。私からひとこと…。








どぅぁほぅ。

2010年11月3日水曜日

日本通

阿蘇ベースでは食事などは一切提供しておりませんが、ラーメンの出前が出来ます。頑固おやじ然とした大将こだわりのラーメン、ちゃんぽん、チャーハン、餃子etc、確かにウマいです。尺間ラーメンさん、いつもありがとうございます。

チャーシューメンと餃子を注文したフランスの Patinecさん、割り箸を割り、食べはじめて少し経った頃、おもむろに2階へあがったかと思うとすぐに戻りました。戻ってくるときに、レセプションに座っていた私をちらりと見た彼の眼が心なしかキラリと光ったように見えました。

そして、その手には何と“MY箸”が!


ぬぬ、かなりの日本通と見た!


来日回数を聞いてみると、やはり今回が6回目、とのこと。納得です!


しかーし!本日はさらなるツワモノが!



カナダからのGrahamさん、来日回数、なななんと14回!!

聞けば彼はパイロットで、航空券がいわゆるトモダチプライスで購入できるらしいのです。しかも、彼の勤務形態はすこし特殊で、8週間働いて8週間休み、を繰り返すそうで、休みの度に世界中をあちこち旅行しているそうです。


…これはウラヤマシイ。

この情報を私が20年前に聞いていたら、私もパイロットを目指してマジ~メに勉強していたかもしれません…。

2010年11月1日月曜日

はっけん。



洞窟がふたつ仲良く並んでありました。

なかに入ると、コウモリさんさんびきがひる寝中というかまじ寝中でした。

手動発電式のLED懐中電灯をあてると、にひきは「まぶしー。」と言ってぱたぱたと逃げてしまいました。

残りのいっぴきは、めは覚めたようでしたが「おいらのじゃますんなよー。」という感じでにげようとはしませんでした。



ぼくはおさわがせしてスマンスマンと、初対面にしてはややなれなれしい口調であやまり、もそもそとその洞窟を後にしたのでした。

2010年10月27日水曜日

文化の違いか、個人の違いか。

フランスからのある父と息子(20歳前後かな)で旅行中のゲストさんのはなし。



阿蘇ベースから徒歩2分の温泉、夢の湯さんから電話がありました。

「そちらのお客さんが水着なしなら入らないと言いなさるけ、温泉券返しときましたよ。」

阿蘇ベースでは夢の湯さんの温泉券を通常400円のところ300円でゲストさんに販売しています(私が回数券をまとめて買っているのをお客さんに販売しているだけなのですが)。

海外からのゲストさんのなかには、人前で裸になって温泉に入ることを嫌がる方も結構いらっしゃいますので、この方もそういう方なのだな、と思い「はーい、わかりました。帰ってきたら払い戻ししておきます。」と言いました。

そして息子さんひとりがしばらくしてひとり帰って来ましたので、払い戻ししますよ、ということを伝えたところ、彼はズボンの下にあらかじめ履いていた水着を引っ張り上げ、「コレ着ていいなら入ったんだけど、ダメみたいなんで後からまた行くよ。(意訳)」

え、後からまた行くの?何で?

理由を聞くと、

親の前でNUDE(という単語を使われました)になるのは、あり得ない、とのこと。父親が帰ってきたら今度は僕の番で温泉に行くんだ、ですって。日本人の感覚では、父息子あるいは母娘で温泉に入るのはアリかと思います。


えっと、それはフランスではみんなそうなの?と聞いてみると、ウチだけかもしれないし、みんなそうかもしれない、というはっきりしない答えだったので文化の違いなのか、個人の違いなのか、今のところわかりません。今度父息子の旅行者がいたら聞いてみようかと思います。

しかしこの父息子ゲストさん、ツインの部屋に空きがなかったのでドミトリーの部屋にするかと思いきや、ダブル部屋(ダブルベッドひとつの部屋)をチョイス。こっちのほうが、日本人的感覚でいうとあり得ないと思うのですが。

2010年10月26日火曜日

初火入れ。

本日こちら阿蘇は日中も肌寒く、今シーズン初めて薪ストーブを焚いたのでした。パチパチと小気味よく燃える薪の音に、「これからまた冬が始まるなぁ。」としみじみ思いました。




20時半現在、外の温度計では10℃、室内の温度計は25℃を指しています…。

2010年10月23日土曜日

阿蘇の特徴

宮本武蔵は箸でハエを捕まえることが出来た、とかホントかどうか知りませんがそんな説が巷にはまことしやかに流れています。


そこかしこ素晴らしい景色がある、走って気持ちのいい道路の数々、温泉がたくさんある、水がおいしい、等々、阿蘇には様々な特徴がありますが、そんな阿蘇の特徴のひとつにハエが捕まえやすい、というのが挙げられるのではないかと昨年10月頃阿蘇に引っ越してきてから秘かに気が付きました。

まあ実際のところ、単純に阿蘇は涼しい、寒い、ということでハエの動きがもっと暖かいところに比べて少し鈍い、というだけなのですが(夏は、なかなか捕まえられません)。

最近はそろそろコタツでも出そーか、というくらい寒くなって来ましたので、ハエの捕獲成功率が上がって来ました。


まず手を、水を汲むような形にします(親指の人差し指側の側面と人差し指の親指側の側面に隙間を作らぬよう注意すること)。そして、ターゲットのハエがとまっている地面から1~2cm浮かせたポイント(ハエは危険を察知して必ず飛び立ちますので、今、ハエのとまっているその場所を狙うより、少しだけその上空を狙う方がよいのです)を、闘魂ビンタのような軌道で素早く掴みます。もちろん力強く握ってはいけません。捕獲に成功した場合つぶれてしまってはばっちいですから。ハエの生存スペースは残しておいてください。私ぐらいのレベルになると(と、エラソーに言ってみる)逆の軌道、つまり水平チョップもしくは忍者ハットリくんが手裏剣を投げる軌道でも捕まえられる場合もあります。


コツは、正面からではなく必ずハエのお尻の方からつかみかかることです(正面よりも手の接近に気付くのがコンマ何秒遅れるのでしょう、捕獲成功率がずいぶんと違います)。


捕獲に成功して、手の中でパニックになりながらばたばたこちょこちょと動き回っている感触はこそばゆく、勝利を自らの掌中に入れた征服感、達成感が得られたりします。


イチローの打率に負けないくらいの成功率を目指して、日夜精進してます。


あ、誤解の無いように言っておきますが、そんなに室内にハエがいっぱいいるわけではないですよ。昼間窓を開けて布団を干すときなんかに入ってしまう時もあるというだけですので、そのへんご了承ください。

2010年10月20日水曜日

なんとなく秋らしい虫(デカイです。毛の生えたセミの幼虫に枯葉で出来た羽が付いた感じ。)がウッドデッキの床でぐったりしていましたので、踏みつぶされないような場所に移動してもらいました。





すっかり秋です。夜寒いと思ったら風邪をひき、ひと晩寝たら8割治りました…。

2010年10月18日月曜日

Bat Detector

コウモリの研究をされているという、現在日本在住アメリカ人のJonathanさんとJeffreyさん。


「We are studying bats.」

と、いきなり言われて「へ?バッツってあのバットマンの?」という感じになってしまいましたが、そのBatsで間違いありませんでした。


そしてこれが秘密兵器(兵器ちゃうけど。)、Bat detector(コウモリ探知機)です!生まれて初めて見ました(ま、今までコウモリ探知機なるものを見た人に会ったことなどなかったんですが…。)。




この後すぐ、夜の町へコウモリ探索へお出かけしたんですが、しばらくしたら戻ってこられ、「その辺にたっくさんいるよ!(意訳)」とのこと。

私も一緒に外に出てみると、そのBat detectorから「トトトト…。」というか「チチチチ…。」というか、なんとも文字にし難い音が聞こえます。これが人間の耳には聞こえない、コウモリの出す音です。よく見ると、となりの病院のライトアップされた看板のところに時折ヒラリヒラリと小さな未確認飛行物体が飛んでます。もちろんそれらがコウモリです。光に集まる虫を食べにきているとのことです。

へぇ~、彼らこんなにいたんですねぇー。今まで全然気が付きませんでした。


Jeffreyさんによると、コウモリは世界中で1000種類ぐらいもいるとのことで、種類によって昆虫を食べたり、果物や花の蜜などを食べたりするそうです。そのうちどのくらいの種が吸血なのか聞いてみたところ、せいぜい2,3種とのことで日本には居ないよって言ってました。へぇ~、それしかいないんですか。知りませんでした。これで安心して洞窟に入れそうです。

それにしても、色々なことを研究している方々がいらっしゃいます。彼らのお話を聞いて、何回も「へぇ~。」が口から出てしまいました。とても、勉強になります。

2010年10月13日水曜日

霊巖洞。五輪書。




行ってきました霊巖洞。ここも以前から行かなきゃ行かなきゃと思っていた場所です。

宮本武蔵のファンは海外にも多いので、「レイガンドーちゅーところに行きたいんだけど…。」という質問を受けることもたまーにはあります。

ご存知の方も多いかと思いますが、この霊巖洞は宮本武蔵が五輪書を書いた洞窟で、その手前には五百羅漢と呼ばれる一体一体個性的な石仏群が斜面一帯に座しており、頭の無い羅漢像が多いのは少々残念ですが、その様々な表情には目を奪われます。上の方にある羅漢像を近くで見る、または写真を撮るために斜面をよじ登る場合はかなり滑りやすいのでお気をつけ下さい(というか、登っていいのだろうか?)。





『五輪書』(ごりんのしょ。英語ではThe Book of Five Ringsと訳されています。)、といえば、かの400戦無敗、ヒクソン・グレイシーも座右の書にしていることでも有名です。私は読んだことはないのですが、以前私がオーストラリアに居たとき、日本語情報誌の記事で五輪書のことが話題にされており、そこに次の言葉が紹介されていたのでした…。


「二天一流」この道を行う原則がある。
第一に、邪心を持たぬこと。
第二に、道は観念で無く実践によって鍛えること。
第三に、一芸でなく他芸に触れること。
第四に、己の職能だけでなく、広く多くの道を知ること。
第五に、合理的に物事の利害と損得を知ること。
第六に、あらゆることについて、直感的判断力を養うこと。
第七に、現象面に現れない本質を感知すること。
第八に、わずかな現象にも最大の注意を怠らぬこと。
第九に、役に立たない無駄なことはしないこと。



これを読んで、当時の私には何かぐぐっとくるものがあったんでしょう。滅多にそんなことしないのですが、この言葉を持っていた小さな手帳に切り抜いて貼っておいたのでした。今でもその手帳はしっかり持ってます。まあ私自身そんな書いてあるような理想どおりには全然いかない月並みなニンゲンですが、よいこと言ってはるなー、と思いますので皆さんにもご紹介させていただきました。

2010年10月11日月曜日

LIVE MUSIC@ASO BASE BACKPACKERS



「明日バンドメンバーが来るけん、演奏しに行ってもよかですか?」

いつもお世話になっているご近所のミュージシャン(普段は別のお仕事なさってます)の方から突然電話がありました。

「もちろんですとも!おーるうぇいずうぇるかむですよ!!」


と、いうわけでLIVE MUSIC@ASO BASE BACKPACKERS 第2回が開催されました。


アマチュアといってもメンバーの皆さん、腕はプロ級。どこで演奏しても恥ずかしいレベルではありません!リーダーであるご近所のKarukiさんはLos Angelesで7年間音楽活動をしていた時期もある熊本では知る人ぞ知る方で、英語でのMCも難なくこなします。





ここでちょっと皆さん考えてみてください。


どんなレストランでも必ず何らかの音楽はかかっているものですが、生演奏を聞きながらの食事というのは、あり得るでしょーが、まあ一般的な人々においてそれほど滅多やたらとある機会ではないのではないでしょうか。


ましてや、ですね、生の演奏を目の前で聞きながら晩ごはんを作る状況など、長い人生といえどあり得るでしょうか?お金持ちセレブ達ならば、バンドを自宅に呼んでパーティなどすることもあるのかもしれませんが、多分ビル・ゲイツだってバンドの生演奏を聴きながら料理を作ることなど無いでしょう。

昨晩夕飯を作っていたゲストさん達、つまりこれは、ものすごーく贅沢な状況だったと思います。"once in a lifetime experience."といっても過言ではないでしょう。みなさん、素晴らしい演奏に大変喜んでいただけたようでしたが、もう少し掘り下げてその状況を考えてみると、実際相当ラッキーだったと思いますよ(ちょっと自画自賛も入ってますが)!


Karukiさん、Yukiくん、Yuichiroくん、どうもありがとうございました!




また次回、待ってますんでいつでもよろしくお願いしますっ!

2010年10月8日金曜日

ゲストブック

大概の宿にはあるのではないかと思うのですが、ASO BASE BACKPACKERSでもゲストブックを置いています。

今までたくさんのゲストさんが、阿蘇や阿蘇ベースの感想など一言二言書きこんで行かれました。「良かったよ。」とかそのような意味合いのことを書いてくださるゲストさんが多く、そんなひとこと、ひとことが私達にとっての“Reward”なのです。今までに書き込んでいただきました皆さま、この場を借りて感謝申し上げます。


そして昨日お泊りになられたフレンチガイズ、JeremyさんHottletさんも阿蘇ベースゲストブックに足跡を残していかれました。





………霊…能?





???

…ええっと、、おっしゃりたいことは良くわかりませんが、何故か落款(?)までついた力強い文字にまたひとつ“Reward”を貰ったような気持ちです。

とにかく、ありがとう。

2010年10月3日日曜日

ゆるキャラ。



来春には九州新幹線鹿児島ルートが全線開業しますが、そのカウントダウンのボードが熊本駅に設置されたという記事を見ました。“くまモン”というキャラクターをかたどったボードだそうです。





“くまモン”は、ウィキペディアを見てみると、『くまもとサプライズ』というスローガンに合わせて驚きの表情をしているということですが、私にはどう見ても驚きの表情には見えません。となりのトトロのように何を考えているのか心の動きが全く読み取れない表情から、何事にも動じない泰然自若としたタイプに見えます。例えば後ろから頭をスリッパではたいても、ワンテンポ遅れてから全く表情を変えず振り向いて「なにすんのサー。」と冷静に言ってきそうなイメージです。


私は、このキャラを見て「あ、いいな。」と思いました。


さて一方、我らが阿蘇のイメージキャラクターはコチラ。五岳くんと火の子ちゃんです。





…えっと、ゆ、ゆるキャラ…ですよね?ファンキーな髪形の小学生…、ではないですよね?火の子ちゃんに至っては2頭身も無いんですけど大丈夫なんでしょうか?かなり頭が重たそうなので、転んだら最後、起き上がれなくなっちゃうんじゃないかと心配になってしまいます。

「巨人の星」「いなかっぺ大将」で知られる漫画家の川崎のぼるさんのデザインということで、そんな大御所にお願いした手前、「せ、先生、こ、これはちょっと…。」と誰もひとこと言えなかったのではないかと推測してしまいます。


阿蘇市のみなさんは一体どう思っているのでしょうか?


私は、とりあえず一度“なかったこと”にして、もう一度全国から阿蘇のゆるキャラ募集をし、その中から人気投票などして決めたらいいんじゃないかと思いますがいかがでしょう。『世界の阿蘇』ですから、ゆるキャラといえどせんとくんやひこにゃんに負けない人気者であってほしいものです。

2010年10月2日土曜日

奥が深い。



最近ゲストさんの数的にややスランプ気味なので、めっきり涼しくなったことだし、まあこんなときは少々開き直って山歩きや隠れおススメスポット探しに精を出すいいチャンスと考えた方がよさそうだと考えるに至りました。


というわけで、以前からあるひとに「スゴいとこ見つけたんですよ!」と聞かされていたところに案内してもらってきました。


ちょっとここは車やバイクが無いと行けないところですが、なかなかスゴイところでした。写真ではイマイチどうスゴイのか伝わりにくいですが、一見の価値はあるでしょう。案内してくれた彼曰く「ここは絶対昔の修験者の修行の場所だったところですよ。」とのことですが、なるほど、神聖な雰囲気がこの場所一帯を覆っている気がします。




こんなところがほとんど誰にも知られずにひっそりと存在しているところに、まず驚かされます。これが阿蘇の奥が深いところです。


またこの日、かくかくしかじか(どちらかというと、こんなところであまりおおっぴらには書けない。)あって、洞窟をひとつ見つけました。中に入ると結構奥が深く、ヘッドライトをかざすと蝙蝠が数匹パタパタ飛んでました。蝙蝠にも縄張り意識があるのでしょうか、時折近くまでぶゎさぶゎさと飛んできて威嚇(なのか?)してきます。コウモリさん、驚かせてゴメン。まさか君ら吸血種じゃないだろうね?今度行った時も血吸わんといてね。

この洞窟も案内など全くなし。知っている人に聞く以外、まず見つからんでしょう。美しさには欠ける洞窟なので観光の目玉になることは絶対に無いと思いますが、穴マニアの方には(居ます?)たまらんと思います。知りたい方は阿蘇ベースにてお尋ね下さい。


やっぱり阿蘇は奥が深いです。まだまだ、何かオモシロイところがありそうです。ひとつ、探している場所がありまして、先日探しに行って見つからなかったのですが、大体の場所は特定出来ました。また今度探しに行ってきます。

2010年9月27日月曜日

扇風機を仕舞いました。


朝晩は結構寒くなりましたので、扇風機を仕舞いました…。






「はーい、みんな注目~!!」




「ダラダラすんな~! 整列!!」




「はい皆さん、今年の夏は御苦労様でした。しかし、なかには一度も働かずに過ごした者もいるようで、先生は悲しい! そんなことだから、うんたらかんたら、ぐちぐちくどくど………。」










「先生ー。田中くんが貧血で倒れました~。」

2010年9月25日土曜日

カッコイイとは、こういうことさ。



バックパッカーとダンディは通常お互い相容れぬ関係にあります。

極端な例で言うと、舘ひろしさんには裸の大将の主演オファーは絶対に来ないし、世界ウルルン滞在記でどこかジャングルの部族の家にホームステイすることも絶対に無い、と、つまりそういうことです(←わかります?)。

この『バックパッカーはダンディに成り得ない』という法則を半分破るダンディなゲストさんが、彼女(もしくは奥さん?)のZurcherさんと旅行中のチェコのChrisさんです(“半分”というのは、バックパックを背負ってはいましたが、だからといってバックパッカーと言えるのかどうかはいまいち“?”だったからです。)。

高級そうな眼鏡にきれいに整えられた口ひげを蓄え、年齢は見た目40歳前後でしょうか?ダンディに欠かせないアイテム、煙草をくわえた姿は、それだけでも見る人が見れば「結構ダンディね。」と後ろ指をさされそうです(←誤用)。


ただし、それだけでは私こんなに何行も書きません。

それは彼らが出発する時でした…。

彼が帽子を本棚の上に忘れているようでしたので、「I think this is yours.」と彼に帽子を手渡そうとしたら、彼女のZurcherさんが、

「いいのよ、それは。彼、いつもそうするの(意訳)」


えええ~~っ!い、いつも帽子置いて行くんですか!?か、かっこい~~!!


そして、「それでは have a nice trip!」 と彼らを見送ってから改めてその帽子を見てみると、なかにカードが挟まれているのに気が付きました。そしてそこには手書きのメッセージが…。

A gift for the one who takes this hat. May all my good thoughts be with you.

Chris


(この帽子は手に取ったあなたへのプレゼントです。私のすべての良い考えがあなたとともにありますように。 クリス)


う~ん。渋いっ!紅の豚の名コピー、“カッコイイとは、こういうことさ。”がサッと頭をよぎりました。正にカッコイイとはこういうことです!



この帽子自体もMade in Italyのブランド品で2000、3000円で買えるようなものではなさそうです。


オーストラリアのほぼすべての$1ショップで売っている(と思う)、10個かそこらで1ドルのコアラクリップを置いていくのとはわけが違います(今までにコアラクリップをくれたオーストラリアのゲストの皆様、大変感謝してます。そのお気持がとても嬉しいのです。お気持が…。)。



ダンディに近づくために、これは是非マネをしたい行為です。帽子は高いし、もったいないので無理ですが(←それじゃあ、ダンディは無理だ)、可能な範囲で何を置いていくのがいいか、次に旅行に行く前に考えておくことにしましょう…。



2010年9月15日水曜日

そういえば

昨日のブログを書いていて、そういえば、と、ふと思い出したのですが、私が19歳か20歳か21歳の時(このへんの時間的記憶がとても曖昧なのです。)、バイクで九州旅行をしたことがあります。私が初めて阿蘇を訪れたのは10数年前のそのときでした。

そのときはもちろん、自分が阿蘇に将来住むことになるとはこれっぽっちも考えてはいなかったのですが、ひとつこんなことがありました…。


中岳火口横駐車場までバイクで行って、火口を見学し「オォー。」か「ウワァ。」か忘れましたが、感嘆のつぶやきを漏らし、記念撮影をして、さて行こうかとバイクに戻ったときでした(典型的速攻旅だ)。


前輪か後輪か忘れましたが、空気がかなり抜けていたのです。パンクです。それまでにパンクの経験など一度もありませんでしたし、その駐車場に駐車するまでは全くなんともなく、何か変なものを踏んだような感触にも気が付きませんでした。

(おっかしいなぁ。)とか思いつつ、しょうがないのでタイヤをペコペコさせながら南阿蘇までゆっくり下りてガソリンスタンドで直してもらったのでした。


…10数年経った今思うと、これは何か運命的な啓示だったのではないかという気がしないでもありません。阿蘇のカミサマが「オイ、どこ行くんだ。オマエのウチはここだぞ」と、引き止めたような…(それは言い過ぎか)。


とにかく昔々、阿蘇と私にそんな小さな因縁があったのでした。

皆さんには、そういえばあの時のアレはこーゆー意味だったのかなぁ…、なんて思う経験はありますか?

2010年9月14日火曜日

わかりません。

日本語は日本人か、と思うほど。英語は日本語より得意。でも母国語はポルトガル語。


完璧なtrilingualにして、ちゃきちゃきな江戸っ子気質(と感じました)、三重在住日系ブラジル人のアンナさん(写真無)から質問がありました。


「これどういう意味か教えてください。」

「え?」

「レンタル自転車で走ってたら、ネックレスが切れたんです。ホラ。

「うん?」

「これは阿蘇がパワースポットだから、切れたんですか?これは素敵な人に会えるってことなんですかね?」





すみませんがその意味は私には分かりませんし、おそらく誰にもわからないと思います…(でも、時がたてばその意味が分かるかもしれませんね)。

2010年9月13日月曜日

疑問だ…。

阿蘇ベースから車で5~6分、湧水自噴スポット。



河童、河童♀、そしてマーライオン



本気なのか、冗談なのか、量りかねます…。

2010年9月5日日曜日

古坊中 その②


「ウーン無いなぁ。写真のこの感じだと、絶対ここらあたりだと思うんだけどなぁ。ひょっとして誰か持ってっちゃったんじゃない?」と思い始めた頃、ソレは藪の中に転がっていました。





スコップです。


怪しい…。

怪しすぎる…。



もうひとつの梵字の刻まれた石碑を探しに古坊中に通い、すでに2日目になっていました。


石碑を掘り起こすのに丁度良さそうなスコップが、手掛かりの写真からここら辺りじゃないかなー、というまさにその場所近くの藪の中にわざと隠すように捨てられています。

もうこのあたり一帯大概歩き回りました…。


「もうここには無いのだろうか…。」


そのうちに「誰だよ盗んだの。バチ当たりヤロウめ…。」、と毒づき始め、誰かが盗んでいったというストーリーがだんだんと真実であるかのように心の中で優勢になっていきます。なんかすでに9割方諦めモード。


そんなとき、一応聞いてみるか…と、古坊中から飛び立つヘリコプター遊覧飛行のスタッフ方がいらっしゃったので聞いてみました。


(写真を見せて)
「こんなの探しているんですが…。」
「うーん、見たこと無いけどねぇ。でもあの辺(指を指して)に何かあったような…。」といういかにも曖昧な情報をくれたのでした。

昨日から古坊中で牛を放牧させている酪農のおじさんや、ロープウェイ乗り場近くでゴミを拾っていた(恐らく駐車場の)管理人のおじさんにも聞いてみたのですが、皆さん一様に「見たこと無いねぇ、でもあの辺で見たような、見ないような、むにゃむにゃ。」的な答えしか返って来ませんでした。


あの辺もすでに歩いてんだけどなぁ、とか思いつつも、もう一度“あの辺”に行ってみます。




「…オヤ?」

私の立っている位置から、その距離、記憶によると恐らく3mくらい。草の塊から黒っぽい頭が“ちょこん”出ているのが不意に目に入ったのです…。



「…こ、こ、」




「こんなとこにいたんかー!!!」


盗まれてません。まだこの平原の中に昔と同じように佇んでいたのです。

本日見つからず帰ってしまったら、『結論:どこかのバチ当たりなドロボウが盗んで行ったようだ(終)』になっていたところです。ふぅ、危なかった。



そして、前回と同じく待望の対面に感謝し、その古い碑に水を掛けて手を合わせたのでした…。





後日談ですが、、

阿蘇の大先輩、陶芸家である阿蘇坊窯の山下さん(とてもオモシロい人なんです!)が梵字の意味を持っている梵字の本で調べてくれました。

それによると、この丸に囲まれた梵字は阿弥陀如来で、その左下右下にそれぞれ観音菩薩、勢至菩薩にあたる梵字も刻まれており、阿弥陀三尊を表現しているとのことでした。

前回の碑に刻まれた梵字は、まだ調べ中です。

フリアコ、タクミくん

先日から阿蘇ベースでフリアコしてもらっているタクミくんに、一回ブログ書いてよ、とお願いして書いてもらいました。彼は以前ウチに宿泊され、しばらくして募集もしてないのに「フリアコしたいんですけど…。」、と電話してきた、少しシャイに見える割に勇気と行動力のあるチャリダーさんです。

フリアコとは“Free Accommodation”の略で掃除などを手伝ってもらう代わりに宿泊代タダですよ、というシステムです。

もし興味がある方がいらっしゃいましたらご一報下さい。

それでは、タクミくん、よろしく!パチパチ。



はじめまして。
8月20日からヘルパーとしてASO BASE BACKPACKERSに滞在しているTAKUMIと申します。
只今、某関東の大学に通っていますが、夏休みということで阿蘇に来ています。
初めて阿蘇に来たのは今年のGW。阿蘇の雰囲気、景色、そしてASO BASE BACKPACKERSに心を奪われ、もう一度阿蘇に来ると決心。そして3ヵ月後すぐに阿蘇に戻ってきてしまいました^^;

外国の方と話をしたり、地元の祭りに参加したり、自転車で阿蘇山に行ったりなど阿蘇ライフを満喫しています^^
ヘルパーとしては、掃除を毎日3時間程度しています。掃除が終わってからは自由な時間で、スーパーに行ったり、自転車で近所を散策したりしています。
また先日は休みを2日間いただき、由布院・黒川温泉を旅してきました。
由布院では由布川渓谷という神秘的な場所(イメージとしてはもののけ姫みたいな感じ)に行き、癒されてきました。

[写真] 由布川渓谷



さてASO BASEステイはあと3日。最後まで阿蘇を満喫して帰ります!!
それでは。


2010年9月1日水曜日

美しい光景

夕日に照らされながら、思案にふけるアマガエル。阿蘇ベースでは御馴染(!?)の光景。

何気に、“ウツクシい”と思いませんか?





え、思わない…?

やっぱり?

還暦の旅

東京在住のアメリカ人、日本語ペラペラScottさん。還暦を迎えた(る、だったかもしれない)という彼は宗谷岬から自転車で日本縦断中。ここまで約1ヶ月半、3700キロ余り、雨にも風にも夏にも負けず走って来ました。




間寛平さん然り、60歳になってもこんな風に挑戦している人はかっこいい。かっこいいんだけど、「俺、今スゴイ挑戦してるんだぜ!」という雰囲気が全くなく、“さり気ない”ところがまたシブいです。

こういう挑戦は世間のおっさんたちにとってよい刺激になるのではないでしょうか。私もあまり積極的には認めたくないのですが、一般的にはおっさんと言われても否定するにはかなり苦しい世代になってしまってますのでよい刺激になります。心から拍手を送りたいですし、そしてやはり結構羨ましかったりもします。


ゴールに設定しているのは九州最南端の佐多岬。9月9日の自身の誕生日に到着予定だそうです。あと少しですね。最後まで気をつけてゴールしてください!

2010年8月31日火曜日

1ピース、ではない

先日の阿蘇ベースでのひとコマ。




フランスの3人組、日本のお土産はジグソーパズル。その前日の挑戦は300PIECEで完成まで2時間とちょっとかかったようです。

夏休みヘルパーを名乗り出てくれた以前のお客さん、19歳学生タクミくんも助っ人として本日は950PIECEのONE PIECEジグソーパズルに挑戦(ワンピース、フランスでも大人気だそうです)。スタート時刻は午後9時半をまわっておりました。完成したら写真撮っといてね、と言って私はお先にオヤスミなさいです。


結果は午前0時半で2/3を残し、無念のギブアップだったとのこと。この挑戦は残念ながら失敗に終わりました。



I can accept failure, but I can't accept not trying.

Michael Jordan


(失敗は受け入れるが、挑戦しないということは受け入れられない。~マイケル・ジョーダン~)



でもある程度は計画的にね…。

2010年8月25日水曜日

坊中地蔵祭り 2日目(最終日)

昨日は坊中地蔵祭り2日目(最終日)でした。

この日の目玉はなんといってもプ・ロ・レ・ス

幸村ケンシロウさん率いるプロレス求道軍の方々による試合(コント含む)が行われました。


私も小学校の時は佐山サトルさんのタイガーマスクに憧れ、ローリングソバットを相当練習しましたし、バックドロップやジャーマンスープレックス、パイルドライバー等、床にたたきつける系の技以外は、よく友達と掛け合って遊んでいたクチです。卍固めからコブラツイスト、サソリ固め、4の字固め、スピニング・トーホールド、吊り天井固め、アルゼンチン・バックブリーカー、キン肉バスターまでひと通りいちおうマスター(!?)しています。

故に、アナウンサーの方が「おおーっと、これは“ブレーンバスター”ですっ!!」と解説したとき、「ちげーよ、それは“ボディスラム”ってんだよ。」とすかさずツッコんでました(あくまで心の中で、ですが)。おそらく会場にいた25%位の人々が私と同じツッコミを心の中でしていたのではないかと予想します。


そんな私ですが、プロレスを生で見たことは今まで一度もなかったので今回阿蘇に来て、こうして生でプロレスを見ることが出来たのは何とも嬉しかったです。しかも、もろリングサイド。



男の子たちはもちろん大喜び。近くに座っていた子が「“KAZE(求道軍のマスクマンの方)”めちゃくちゃカッコいい!」と呟いていたのがとてもほほえましかったです。


このレフェリーの方↓と幸村ケンシロウさんの掛け合いの場面が秀逸。


「オマエそんなに小さくて俺たちの試合をちゃんとさばけるのか?」
「小さい…?? 椅子持ってこいっ!」


そして2人が並んで椅子に腰かけると、立っているときは恐らく20㎝はあろうかという身長差がみごとに同じに。これはまるでミュラー・リヤー錯視をはじめて見たときのような、「うっそーん。まじでぇ?」という信じられないような光景でした。


フィナーレは、リルオールボーイズによる渾身のライブ。




そしてまた来年に続きます…。